村上春樹原作×イ・チャンドン監督『バーニング 劇場版』予告編公開
村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を、『シークレット・サンシャイン』『ポエトリー アグネスの詩(うた)』などのイ・チャンドン監督が映画化する『バーニング 劇場版』(2019年2月1日公開)の日本版予告編が公開。海外ドラマ「ウォーキング・デッド」のスティーヴン・ユァン演じる正体不明の男ベンの謎めいたキャラクターの片りんが見られる。
【動画】村上春樹「納屋を焼く」を実写化『バーニング 劇場版』予告編
村上春樹の短編を原作に、設定はそのままに物語を大胆にアレンジした本作。小説家を目指しアルバイトを転々として生きる孤独な主人公ジョンス(ユ・アイン)が、幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)からベン(スティーヴン・ユァン)を紹介されたことから不可解な出来事が起きるさまが描かれる。
予告編は、ジョンスとヘミの再会からスタート。ヘミからアフリカ旅行先で出会ったというベンを紹介されたのち、3人の和やかな交流が映し出されるが、中盤からトーンが一変。ジョンスが、忽然と姿を消したヘミを捜して奔走するサスペンスフルな展開になだれこむ。
目を引くのは、ユァン演じるベンのキャラクター。ジョンスが職業を尋ねれば「遊んでます」と答え、「僕は時々ビニールハウスを燃やしています」「燃えるビニールハウスを見ながら僕は喜びに浸る」などと意味不明な言葉を発する。一体、彼は何者なのか? ヘミはなぜ姿を消したのか……? スリルを煽る映像となっている。(編集部・石井百合子)