黒島結菜、女優1本に!今年の抱負は「現状維持」
映画『十二人の死にたい子どもたち』(1月25日公開)で、これまでにない役どころに挑んだ女優・黒島結菜。大学を辞め女優業に専念することで、仕事とプライベートのバランスもうまく取れるようになったという変化を明かした。
「最初から最後まで嫌われ役。こんなにも嫌な役があるんだっていうくらい嫌な役でした」と黒島は自身の役どころについて語る。冲方丁のサスペンスをもとに集団安楽死を目的に廃病院に集まった12人の少年少女たちを描いた物語。黒島演じるメイコは利己主義な面が際立ちながらも、想像を絶する闇を心に抱えたキャラクターだ。
屈託のない笑顔で王道的ヒロインのイメージのある黒島が、それとは正反対の役どころかつ、これまでにない作風に挑んだ。黒島自身も「新しい挑戦」という意識があったといい、本作を通じ女優として「幅が広がった気がした」と達成感をにじませた。
しかし、出演が決まった当初は不安も大きかった。『トリック』『SPEC』シリーズなどで知られる堤幸彦監督のもと、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、橋本環奈と共に次世代を担う若手実力派キャスト同士肩を並べることに「とても怖かった」と打ち明ける。
「最初に『演技対決だよ』と言われていたんです。ですが実際にはそんなことはなくて。バチバチした感じもなかったですし、役との向き合い方もみんなそれぞれで違っていました。それを見るのも面白かったですし、勉強にもなりました。最初に思っていたほど怖い現場ではなかったですね(笑)」
それでも終わった後にどっと疲れが押し寄せるような緊張感に満ちた撮影の日々を過ごした。しかしながら2018年は「仕事とプライベートの線引きがうまくできるようになった気がします」と笑顔を見せる。
「学校と仕事とプライベートという3つがあって、両立というか、何に集中したらいいかわからない時期がありました。でも、学校も潔く辞めてきれいに整理したことで、仕事とプライベート分けられるようになりました」
そのうえで2019年の抱負は「現状維持かな」とにっこり。その意味合いを問うと、そこには心境の変化があった。
「10代のころは仕事が純粋に楽しかった。今も楽しいんですけど、もっと何も考えてなくて全部楽しかった。無理をしてる感覚もなく仕事をしていたイメージだったんですけど、最近はあんまり頑張りすぎるのも良くないなと思い始めました。気づいたら無理していたみたいなこともあったりしたので、なるべく我慢はしないでできるといいなと思うようになりました」
最近は料理をするようにもなったという黒島。「今まではできなくてもいいと思っていたのですが、毎日自分で食べたいのを考えてスーパーに材料を買いに行っています」と語る表情には充実感が満ちていた。(編集部・小山美咲)