『ボヘミアン・ラプソディ』あのシーンから撮影だった!
映画『ボヘミアン・ラプソディ』でクイーンのギタリスト、ブライアン・メイを演じたグウィリム・リーが、ライヴ・エイドの撮影について振り返った。
ライヴ・エイドはクイーンが1985年に出演した20世紀最大のチャリティー音楽イベントで、映画のラストを飾るシーン。バンドのパフォーマンスから、ピアノの上にあるペプシのカップといった小道具までが当時のように再現され、その完コピぶりが話題に。映画ではクライマックスだったライヴ・エイドだが、キャストたちは撮影初日にそのシーンに挑まなければならなかったという。
グウィリムは「正気の沙汰じゃない。いきなり伝説のライブの場面から撮影するなんてね。スケールの大きさもあるし、音楽的な意味での挑戦もあった。しかも何年も一緒にいて、互いを知り尽くすバンドの絆も表現しなければならない」とその苦労を告白。
撮影ではクイーンのメンバーたちの動きを指導するムーブメントコーチの存在に助けられたようで、「ポリー・ベネットというムーブメントコーチがありがたいことにライブ映像を詳細に研究してくれた。『彼の膝はそれよりもう少しだけ内側を向いていた』と言って、本当に細かく調整した」と裏話を明かした。
ブライアン・メイ本人とは「幸運にもかなり早い段階で会えた」と話すグウィリム。「全員でライヴ・エイドのシーンのリハーサルをしていたときに来てくれたんだ。彼が入って来て、僕はギターを持ちながら『弾けと言わないで』と願っていた。でも彼は気まずい雰囲気を一瞬で和らげてくれた。すぐに歩み寄り、ハグしてくれて。彼はとても張り切っていて、本作に情熱を持っていた。そして終始サポートしてくれたよ」と感謝した。(編集部・中山雄一朗)