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森山未來、デビュー20周年!『サムライマラソン』で傲慢な侍を熱演

森山未來
森山未來 - (C) ”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners

 今年でデビュー20周年を迎える俳優の森山未來が、映画『サムライマラソン』(2月22日公開)で私利私欲のために手段を選ばない男を演じ、新たな一面を見せている。

【写真】森山未來、必死の形相!『サムライマラソン』場面写真

 土橋章宏の小説「幕末まらそん侍」を基にした本作は、幕末を舞台に日本のマラソンの発祥といわれる「安政遠足(あんせいとおあし)」を描く。迫る外国の脅威に備え安中藩主・板倉勝明は、十五里(約58キロメートル)の山道を走る遠足を開催。しかし、行き違いによりこの動きが幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。

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 森山ふんする重臣の息子・辻村平九郎は、藩主・勝明(長谷川博己)の娘・雪姫(小松菜奈)と結婚するという野心を持つ。「優勝者は何でも望みをかなえられる」という遠足では一着になるためにほかの参加者の邪魔をして、手下を利用してこっそりカゴに乗るなど反則行為を連発。しかし、そんな傲慢で鼻もちならない男・辻村は、藩が危機に直面すると藩士を率いて戦う一面も持ち合わせている。

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全力過ぎる森山未來 - (C) ”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners

 森山は辻村のことを「一言で『悪者』とは言い切れない人間味があふれる魅力がある」と分析した。2013年には海外派遣型の文化庁文化交流大使として主にイスラエルを拠点とするダンス・カンパニーで活躍した経験もある森山は本作で、持ち前の身体能力を生かし、ダイナミックな殺陣やアクションを披露。身体を張るシーンも多かった撮影について「走って、馬に乗って、泳いで……トライアスロン状態」と回顧している。

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 メガホンを取ったイギリス人監督バーナード・ローズ監督は、台本よりもアドリブを重視したという。その独特な撮影方法にキャストたちは翻弄されることも多かったが、主演を務めた佐藤健は今作の完成披露あいさつで「森山さんはご自身でセリフを考えられていた」とべた褒め。森山はこの撮影を一番楽しんでいたのは「自分と長谷川(博己)さん」と断言しており、長谷川が重要なシーンの撮影でアドリブを入れると全体のスイッチが入ったという。そんな特殊な撮影現場を「スリリングで面白かった」と振り返っている。(編集部・梅山富美子)

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