大倉忠義&成田凌、初共演作『窮鼠はチーズの夢を見る』クランクアップに感無量!
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年公開)の撮影がクランクアップを迎え、関ジャニ∞の大倉忠義と成田凌、監督の行定勲が喜びを分かち合った。
水城せとなの大人気コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を実写映画化した本作は、受け身の恋愛ばかりだった主人公・恭一がセクシャリティーを超えて人を好きになることの喜びや痛みを描く。恭一(大倉)は、7年ぶりに再会した後輩の今ヶ瀬(成田)に「昔からずっと好きだった」と思いを告げられる。彼からの一途なアプローチに振り回されていくうちに、やがて恭一は胸を締め付けられるほどの恋の痛みに翻弄されていく。
約1か月にわたり行われた本作の撮影。ラストカットを撮り終えた大倉は、行定監督から花束を受け取ると思わず目に涙を浮かべ「いままでにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話をいただいた際にはぜひ演じてみたいと強く思いました。33歳といういまだからこそ、できた役だと思います」と思いを馳せた。
初共演となった成田について「色気があり、持ってる空気が柔らかく、ナチュラルに“今ヶ瀬”なんだなと思わせてくれました。ずっとフラットな関係でいられたので、お芝居がやりやすかったです」と印象を語ると、先にクランクアップを迎えていた成田がサプライズで登場。最後に行定監督と3人で記念撮影を行い、大倉は「無事にクランクアップを迎えられて良かったです。ありがとうございました」と笑顔を見せていた。
成田も「大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます」と振り返り、「2人の姿が、痛いほどリアルで、美しくて、悲しくて……。観ていただく方それぞれが、自分と好きな人を重ね合わせながらご覧いただける作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです」と自信をのぞかせる。
メガホンを取った行定監督は「大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された」とキャスト2人に称賛を送り、「わたしたちが紡ぎ上げた刹那な感情がみなさまに届くように仕上げていきたいと思います」とコメントを寄せている。(編集部・梅山富美子)
コメント全文
■大倉忠義
いままでにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話をいただいた際にはぜひ演じてみたいと強く思いました。33歳といういまだからこそ、できた役だと思います。撮影を振り返ってみると、難しかったような気もしますが、いまは終わったばかりということで思考回路がショートしてしまっていてあまり思い出せない状況です。印象的なシーンばかりで、1シーン1シーンが濃かったなと思います。成田さんは色気があり、持ってる空気が柔らかく、ナチュラルに今ヶ瀬なんだなと思わせてくれました。ずっとフラットな関係でいられたので、お芝居がやりやすかったです。行定監督は感情的には穏やかな感じでいらっしゃいましたが、画に対してとてもこだわりを持っていました。1シーンの画に関してすごく厳しく、なかなか1回でOKが出なかったですね。そこまで監督がこだわり抜いた画が繋がったとき、どんな映画になるんだろうと、とても楽しみです。演技に関しては、こちらを尊重し、自由にやらせてくださったので、お芝居って楽しいなと、いままで以上に思わせてくれる現場でした。
■成田凌
大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます。行定監督は何度もテイクを重ねてくださるので、俳優部としてはとても贅沢なことだと思います。この作品は、2人の姿が、痛いほどリアルで、美しくて、悲しくて……。観ていただく方それぞれが、自分と好きな人を重ね合わせながらご覧いただける作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
■行定勲監督
とにかく風通しの良い現場でした。キャストの2人は淡々と自然にそこに存在していました。スタッフはチームワークが素晴らしく、撮影も怖いくらいに順調でした。主人公たちの繊細で曖昧な感情を深く汲み取らねばならない状況が多々あって、何度も立ち止まり、みんなで話し合って一緒に乗り越えられたと思います。大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された。「男同士って良いものだなぁ」そんな言葉を何度となく呟きました。何気ないところに幸せを感じて、なんてことないことに傷ついたりするんだなと。そんな、わたしたちが紡ぎ上げた刹那な感情がみなさまに届くように仕上げていきたいと思います。
■水城せとな(原作)
この漫画は大変熱心なファンの方々にご支持いただいてきた作品なので、これまでなかなか実写化のお話はお受けする勇気が出ませんでしたが、今回のお話をいただき、託させていただくことになりました。どんな風に仕上がるのかわたしもまだ想像しきれませんが、大倉さん、成田さん、行定監督のお力で、きっと見応えあるフィルムに昇華していただけると期待しています。