佐野勇斗、沖縄の青空の下で熱唱!『小さな恋のうた』撮影現場レポート
人気若手俳優・佐野勇斗が主演を務める映画『小さな恋のうた』(5月24日公開)の撮影現場が昨年11月、報道陣に公開された。沖縄県にある高校の屋上を舞台に、青空のもと佐野の歌声が響き渡った。
本作は長年愛され続けるMONGOL800の名曲「小さな恋のうた」に着想を得て生まれた物語。沖縄で暮らす高校生たちがバンド活動を通じて経験する青春と、彼らの恋や友情をさわやかに描き出す。撮影は全編沖縄で行われた。
この日公開されたのは劇中でも大きな見どころとなる演奏シーンの一部。主人公・真栄城亮多役の佐野、池原航太郎役の森永悠希、譜久村舞役の山田杏奈が制服姿で撮影に臨んだ。11月とはいえ真夏のような沖縄の日差しがふり注ぐ高校の屋上。佐野がボーカル兼ベース、森永がドラム、山田がギターを担当し、汗をにじませながら大勢のエキストラを前に生演奏を披露した。
演奏された曲はMONGOL800の「小さな恋のうた」。ボーカルダンスユニット「M!LK」としても活躍する佐野の力強くも甘い歌声と、山田の透き通ったハイトーンボイスが見事にマッチし、学校中に響き渡った。『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で触れて以来続けているというドラムを担った森永も抜群の安定感でバンドを支えていた。
撮影前に半年にも及ぶ練習期間を経て、音楽を心から楽しんでいるように見えた3人。カットがかかっても自然と指を動かしたり、ハモリの練習をしたり、大変熱心な様子だった。
佐野は演奏練習について初めて聞いたときは「“ガチ”で練習するんだ」と驚いたというが、「練習を通して難しかったり大変だったことも多かったんですけど、指導してくれた先生方が本当に熱心に教えてくださったので、そのおかげもあってなんとか上達することができました。クランクインしてから実際にライブのシーンを撮影した時にやっぱり生で演奏すると全然違うんですよ。半年間みんなで頑張ってきてよかったなって、クランクインしてからすごくそれを感じているところです」と笑顔で語る。
そんなキャストたちについて、本作のメガホンを取った橋本光二郎監督は、長い練習の中で友情というだけではない「音楽で結びついた関係性」を構築していたと明かす。
「映画のシーンでは、歌をきれいに歌うだけじゃなくて練習している中でのお互いのやりとりみたいなことが結構あるんですけど、それが自然体でできていますし、歌うシーンに関しても、かっこつけているわけじゃなく高校生が生で『歌いたい』っていう自分の中の大きな感情をぶつけて歌っているという感じを彼らが正直にやってくれる。それを僕たちは素直にカメラを向けて撮れているので、そういう意味での手ごたえは感じています」
主演として常に輪の中心にいた佐野は、自らの役どころについて「周りの人を惹きつける魅力のある太陽のような存在」と語っていたが、佐野のはじける笑顔はまさしく太陽のようで撮影現場を明るくさせていた。撮影が終わると屋上からエキストラ1人1人に気を配るように見やり、感謝を込めて手を振っていた佐野。そして森永、山田と共にほっとしたような笑顔で橋本監督と会話を交わしていた。
本作にはこの日撮影に参加した佐野、森永、山田に加えて、眞栄田郷敦、鈴木仁ら注目の若手キャストが出演。フレッシュな魅力で作品を彩る。(編集部・小山美咲)