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「きのう何食べた?」小日向&ジルベールのキャスティング理由、松本P明かす

「きのう何食べた?」第6話より。左からシロさん(西島秀俊)、ジルベール(磯村勇斗)、小日向(山本耕史)
「きのう何食べた?」第6話より。左からシロさん(西島秀俊)、ジルベール(磯村勇斗)、小日向(山本耕史) - (C)「きのう何食べた?」製作委員会

 週刊モーニングで連載中のよしながふみの人気漫画を、西島秀俊内野聖陽主演で連続ドラマ化した「きのう何食べた?」(テレビ東京系・毎週金曜深夜0時12分~)で、もう一組の男性カップルを演じる山本耕史磯村勇斗。原作ファンの間でもとりわけ人気の高い小日向大策(こひなた・だいさく)とジルベールこと井上航(いのうえ・わたる)役に山本、磯村を起用した理由を、テレビ東京のプロデューサー・松本拓に聞いた。

【写真】ついにジルベール登場!第6話場面写真

 料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗(通称シロさん/西島)と、その恋人で人当たりのいい美容師・矢吹賢二(通称ケンジ/内野)の同居生活を「食」をメインに描く本作。原作では、小日向は芸能プロダクションのマネージャー、航は株のデイトレーダーの設定。シロさん、ケンジと度々食事をしてにぎわうコメディリリーフとして描かれている。

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 ドラマの第3話では山本演じる小日向が登場。シロさんが料理仲間の佳代子(田中美佐子)宅を訪れた際に、夫のテニス仲間として紹介される。原作では小日向はがっしりとした体型だが、演じる山本はやや異なる。松本Pいわく、「小日向役に関しては、あえてビジュアルを原作イメージから外すのも面白いのではないかと考えました」とのこと。「山本さんは(演じてきた役柄が)大河ドラマや時代劇など硬派なイメージが強いと思うので、意外に思われた方もいたのではないかと。ただ、キャラクターは似せているので、そのギャップを楽しんでいただけるのではないかと思います」

 小日向のキャスティングについて松本Pはこうも語る。「登場人物全員が原作のイメージ通りだったりすると想定内で終わってしまう。視聴者に『イメージ通り』と思っていただけるのはとてもうれしいことではあるのですが、プロデューサーの立場からするとキャスティングは肯定と否定、半々ぐらいの反応がちょうどいいのではないかと思っていて。例えば、『全然イメージが違う』とマイナスのイメージを持たれたとしても、それが見るきっかけになって、見続けることで『意外に良かった』と思っていただけたら何よりもうれしい」。第3話ではシロさんの妄想の中で、普段は無骨だが恋人の前では途端に弱々しくなる小日向の豹変ぶりを体現していた。

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 一方、 小日向がシロさんに「ビジュアルはジルベールみたいな美少年をイメージしてください」と話す恋人の航役には「仮面ライダーゴースト」や朝ドラ「ひよっこ」などの若手注目株・磯村勇斗が抜擢。ジルベールとは、竹宮惠子の漫画「風と木の詩」に登場する美少年キャラ。しかし、当の本人は服装も無頓着で無精ひげを生やし、まったく似ていない。性格は、毒舌でわがまま。小日向の帰宅が少し遅れただけで締め出し、夜中にもかかわらずアイスを買いにいかせるなど、無茶を言っては小日向を困らせる小悪魔的キャラクターだ。

 ジルベール役のキャスティングは「難しかった」と松本P。「女性プロデューサーの意見も聞きながら進めていったのですが、“ジルベール感”とはいったい何なのかと相当悩みました。まずは雰囲気が合っているかどうか。磯村君は目覚ましい活躍をしていますし、その一方で一定の役のイメージがついていないところも重要でした」。小日向がジルベールに翻弄される様子がどれだけ笑えるのか、が肝だという。

 待望のジルベールは、いよいよ第6話に登場する。(編集部・石井百合子)

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