「きのう何食べた?」針ネズミTシャツに猛反響!テレ東「商品化も検討中」
週刊モーニングで連載中のよしながふみの人気漫画を連続ドラマ化した「きのう何食べた?」(テレビ東京系・毎週金曜深夜0時12分~)の第6話放送後、磯村勇斗演じるジルベールこと井上航が着用していたTシャツのデザインが反響を呼び、ネット上にグッズ化を希望する視聴者の声が殺到。テレビ東京に商品化の予定について尋ねたところ「検討中です。決定次第お知らせします」と答えている。
原作ファンの間でもとりわけ人気の高いジルベールは、弁護士の筧史朗(通称:シロさん/西島秀俊)と美容師の矢吹賢二(通称:ケンジ/内野聖陽)カップルが親睦を深める小悪魔的キャラ。芸能プロダクションマネージャー・小日向大策(山本耕史)の恋人で、その毒舌かつワガママな性格で日々小日向を翻弄している設定だ。小日向は「(漫画『風と木の詩』に登場する)ジルベールみたいな美少年」と言っているが、実際には無精ひげを生やし服装にも無頓着で、そのイメージとは程遠い。第6話で初登場した際には、演じる磯村の再現度の高さのほか、着用していたTシャツのデザインが大いに注目を浴びることとなった。
原作のTシャツには「ゾウ」のイラストが描かれていたが、ドラマではハリネズミならぬ“針ネズミ”のロゴの下に、両手に針を持ったネズミのイラストを配置したデザインに変更。このダジャレTシャツがシロさん的にはかなり微妙だったようで、帰宅後ケンジにジルベールの印象を話す際に「普通のネズミが針を持ってる」と突っ込みを入れていた。
このデザインは美術スタッフ、プロデューサー、監督などで話し合いを重ねたうえで決めたオリジナルのものだそうで「原作のTシャツも面白いのですが、よりインパクトのあるデザインにしようと検討しました」とのこと。ポイントになったのは、「ジルベール航の性格も反映しているような『どこか人を小バカにしたようなイメージ』を出すこと」としている。
ちなみにデザインは2案あったそうで、「もう一つは『サカナカナ』という文字と共に描かれた魚のような生き物のデザインで、それも面白かったのですが針ネズミのインパクトにはかないませんでした」と経緯を明かす。
第6話放送後、この“針ネズミTシャツ”が「インパクト大!」「笑った」「ダサかわいい」「どこで売っていますか?」など話題沸騰。ドラマのプロデューサーは、予想外の反響に「まさか、ジルベールより上位にTwitterトレンド入りするとは思っていませんでした……。細かい演出まで楽しんでいただけて嬉しい限りです」と嬉しい悲鳴を上げている。(取材・文:編集部 石井百合子)