前田敦子「この一年いろいろなことがあった」主演映画完成披露でウズベキスタンへの愛
女優の前田敦子が3日、都内で行われた主演映画『旅のおわり世界のはじまり』(6月14日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。自宅での膝靱帯損傷により、5月7日に行われた『町田くんの世界』のジャパンプレミアを欠席して以来、初の公の場で司会者から状況を問われると、「足のけがの具合はいいです。ご心配おかけしました」と回復をアピールした。
本作は、舞台で歌うことを夢見ながら、テレビ番組のリポーターの仕事をこなす葉子(前田)が、テレビ番組の取材で番組スタッフたちと共にウズベキスタンを訪れ、成長していく物語。秋にはフランスでの公開も決まっている。壇上には前田のほか、カメラマン・岩尾役の加瀬亮、AD・佐々木役の柄本時生、黒沢清監督も登壇した。
前田は壇上に上がると「1年前に撮影して、東京に帰ってきて、それから本当にあっという間に(みなさんのもとへ)羽ばたいていくんだなって。わたし自身もこの一年いろいろなことがあったので、感慨深いです」と嬉しそうにコメント。
当初は黒沢監督から「歌を歌ってください」と声をかけられたといい、「一度監督にミュージックビデオ(「Seventh Code」)を撮ってもらったことがあったのでそんな感じかな」と気楽に構えていた前田だったが、シャンソンの名曲「愛の讃歌」をアカペラで歌うというミッションには驚きを隠せない。「3か月レッスンをしました。撮影前にこんなふうに準備して挑むという経験は初めて」と当時を振り返る。
標高2,443メートルの山頂でアカペラで歌うシーンはさすがに緊張したといい、「加瀬さんが撮影を見に来てくださったんですけど、それが逆にプレッシャーになってしまって……」とかわいく抗議。前田の“イヤなお客さん”という思わぬ反応に、加瀬は「単純に歌聴いてみたいなって思って。本当にすみません……」と小さくなっていた。
「ウズベキスタンは名前も知らなかった」という前田だったが、「行ってみたら楽しくて、いい思い出しかありません」と充実の表情。現地で知らないおじさんから突然求婚されたこともあったといい「向こうでは結構日本人の女性たちが求婚されているみたいです。向こうの男性は可愛いイコール結婚してくれってことみたいです」とウズベキスタンの地に思いを馳せていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『旅のおわり世界のはじまり』は6月14日より公開