『X-MEN』マイケル・ファスベンダー、アクションのヒントは原作コミックにあり!
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』(6月21日全国公開)で磁力を自在に操るミュータント・マグニートーを演じたマイケル・ファスベンダーがインタビューに応じ、『X-MEN』ならではともいえる、アクションシーンへのこだわりなどを明かした。
【動画】歴代キャストが20年を振り返る!映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』特別映像
マグニートーといえば、磁力を駆使したアクションシーンが見どころの一つ。ヘルメットを着用し、あらゆる金属を意のままにしてしまう彼の姿は、狂気すら感じるほど。近年は、CGを用いたアクションシーンに臨む際、役者はプレビズ(映像の完成状態をシュミレーションするテスト映像)を参考にすることができるが、ファスベンダーは「僕の場合、マグニートーのアクションの参考になるのはプレビズではなく、原作コミックだね」とアクションに対して独自のこだわりがあることを明かす。
「キャラクターの佇まいだったり、ヘルメットを被っている時のしかめっ面、歯の出し方などをコミックから学んで、それを現場で表現するんだ」と徹底ぶりを熱弁したファスベンダー。原作で描かれているポーズが何を象徴しているのか考えて撮影に挑んだという、彼のアクションにも注目だ。
マグニートーことエリック・レーンシャーは、ミュータントと人間の共存はできないと考え、両者の共存を願う旧友チャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)とは別の道を歩んできた。本作では、力を制御できなくなったジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)のもたらす危機をめぐって、再びX-MENと交わる。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)からマグニートーを演じてきたファスベンダー。「マグニートーは、一連の行動に対して一切の妥協がないんだ。行動を起こした後に、物事を考えるタイプだからね」とあらためてキャラクターについて振り返った。「彼の行動は過激に見えるけど、実は私欲のためじゃない。ミュータントのために動いているんだ。目的のためには手段を選ばないキャラクターだけど、人々は彼を敬う。(マグニートーが抱く心の)複雑さの中に、彼の魅力があるのかもしれないね」(編集部・倉本拓弥)