古舘佑太郎、役づくりに悩みすぎ…主演作が頓挫の危機だった!
俳優でミュージシャンの古舘佑太郎が6日、都内で行われた映画『いちごの唄』公開記念舞台あいさつに登壇し、役づくりに悩みすぎて撮影が頓挫しかけたことがあったと打ち明けた。この日は石橋静河、光石研、蒔田彩珠、峯田和伸、宮本信子、菅原伸太郎監督も出席した。
本作は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の脚本家・岡田惠和と、ロックバンド「銀杏BOYZ」のボーカルでもある峯田が紡いだ青春と恋の物語。同バンドの名曲をイメージソースに、一年に一度、たった一人の親友の命日である七夕に会う約束をする男女の恋模様を描く。
不器用で熱くて優しい心を持つコウタを演じ、SNSで高い評価を得ている古舘は「すごくうれしいですけど、役を演じているのか自分でいるのかわからないくらい一生懸命やっていました」と撮影時を回顧。「今日もみんなから『爆発してコウタで行け』と言われましたけど、案外マトモで真面目な人間」と自己紹介すると、「じゃあ、あの時は演じることができたのかな」と自信をのぞかせる。「監督と一緒に作っていったので、最終的にキャラクターを皆さんに愛してもらえていたらうれしいです」と喜んだ。
菅原監督はクランクイン前に二人で飲みに行ったことを明かし、「その間ずっと夢やSFの話をしていたのがコウタのまんまで、最初からヤバい奴だなと思っていました」と笑った。
とはいえ、「撮影3日前の最終リハーサルのときに、僕も監督もコウタというものに悩みすぎて、一旦リハーサルを止めようという感じで、(撮影が)頓挫しかけたくらいの事件があった」と打ち明ける古舘。そんなこともあり、「こうやって完成して届けられたので、あの日々も愛おしい」と感慨をにじませると、「青春が今からら始まる方、真っただ中の方、思い出している方、あらゆる世代の皆さまに観ていただいて、甘酸っぱい淡い気持ちになっていただけたら、この1年間やってきた全てが報われる気がします」とアピールした。(取材:錦怜那)
映画『いちごの唄』は全国公開中