所ジョージ『トイ・ストーリー』バズと歩んだ23年
映画『トイ・ストーリー』シリーズでバズ・ライトイヤーの声を務めるタレントの所ジョージ。第1作からウッディ役の唐沢寿明と共に名コンビを担ってきた所が、「素のままで演じている」というバズと歩んだ23年を振り返った。
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前作で終わったと思っていた
“完ぺきな結末”と絶賛された『トイ・ストーリー3』(2010)から9年。12日より公開される最新作『トイ・ストーリー4』では、前作でウッディやバズたちの新しい持ち主になった女の子ボニーが、幼稚園の工作で作ったおもちゃ、フォーキーが逃げ出してしまったことから、ウッディやバズたちの新たな冒険が始まる。
「最初の時はこんなに続くと思ってないよね。9年ぶりだから『トイ・ストーリー4』はないと思っていたし、『トイ・ストーリー3』で終わったと思っていたの」という所だが、「続編があると聞いてどうかな? と思ったら、時代に合わせてクオリティーが前作よりも上がっていた。シリーズものってだんだん山を頂上から下がっていく感じになるじゃん。でも、まだまだ新しく良いものを作り上げた印象を受けました」と太鼓判を押す。
第1作の公開からは23年以上がたつが、「初めはもう20年以上前でしょ。その時はとにかく台詞が面白いと思った。『無限の彼方へ、さあ行くぞ!』とか、バズの決め台詞が初めから面白かった。レーザービームとか言って、仮想の敵を倒しているのは面白いよね。初めから本当に面白かった。『トイ・ストーリー4』になっても、いまだに同じセリフじゃない? 心の声に従うんだとか言って。そういう性格が昔から変わらないから、バズは面白いよね」とその魅力を語る。
バズは素のままで演じている
バズを演じる上では「意識していることなんてない」といい、「だって私が頭おかしいから。バズは素のままで演じていると思う。やっぱりウッディは人間っぽいキャラクター。でもバズはちょっとおかしい。だって『無限の彼方へ、さあ行くぞ!』とかさ、敵がいると思ってんだから。それでたまにそのことを忘れちゃう」と所。
「『トイ・ストーリー』の最初の頃は宇宙に行く設定だったよね。酸素があるか? とか、不穏な機体はないか? とか。初めはそんなこと言っていたのに、いまは完全にウッディと同じように俺は人なんだと思っている。バズは少し頭がおかしいから面白いんだよね。そういうところも本当に可愛い。顔の表情も素敵でいいよね」
『トイ・ストーリー4』が一番面白い
最新作の見どころについては「ウッディがまるで人間のようになっていくところだよね」と明かし、「今までの作品と比べてみても『トイ・ストーリー4』が一番面白いね。一番面白いやっぱり。笑えるし感動もあるし。ウッディとバズに待ち受ける衝撃の結末も見逃せないと思うよ」とコメント。
そして、あらためて「バズの吹き替えの仕事をやれてよかった。バズ・ライトイヤーの声が私だから、キャラクターの人形も自分の声だからね。実際におもちゃがしゃべるとすごい楽しくて喜ばしいよ。それに子供が喜んでくれる。本当に心から喜ぶもんね」とバズ役を務められたことを感謝していた。(編集部・中山雄一朗)
映画『トイ・ストーリー4』は7月12日より全国公開