菅田将暉、子役に算数を教え「夢を果たしました」
菅田将暉が5日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『アルキメデスの大戦』の大ヒット御礼舞台あいさつに来場。菅田は本作で数学者を演じた経験を生かして、ある撮影現場で子役に夏休みの算数を教える機会があったそうで、教師になる夢を「ちょっとだけ果たしました」と誇らしげに語った。この日は菅田とともに、共演者の舘ひろしと山崎貴監督も来場した。
「ドラゴン桜」などで知られる三田紀房の同名コミックを原作とする本作は、第二次世界大戦前の帝国海軍で、天才数学者・櫂直(菅田)が戦艦大和の建造計画を阻むため頭脳戦に挑む姿を描く物語。公開10日間で観客動員68万人、興行収入は8億6,700万円を突破するなど、順調にヒットを続けている。客席にはリピーターが多数来場しており、すでに10回以上鑑賞している観客も。そんな観客に舘が「暇なんですか?」も身も蓋もないコメントを出すと、菅田は「お金持ちなんですよ」とツッコみ、会場は笑いに包まれた。
初日舞台あいさつの際に、“エゴサーチ”を行っていると明かしていた山崎監督。「おかげさまでみなさんに褒めていただいて。いつもは僕の映画が好きじゃないなタイプの人も褒めてくれていて戸惑っていますが、反応はいいですね」と笑顔。続いて菅田も「どれも嬉しい感想ばかり。友だちに年間300本くらい映画を観る人で、ノザキくんとタマダくんというのがいるのですが、僕の過去作もいろいろ観てくれているんですが、初めて褒められました」と嬉しそうに口にした。
さらに舘も「僕も友だちから『お前、芝居がうまくなったな』と言われました」と告白。「菅田くんに引っ張られ、山崎監督に指導されたおかげです。僕ね、芝居がうまいと言われたことが一度もないんですよ」とぶっちゃけて、会場は大爆笑。菅田は「友だちは素直ですからね。友だちの言葉は嬉しいです」としみじみ付け加えた。
この日は、登壇者が観客からの質問に答えることに。劇中で天才数学者を演じた菅田に「劇中の数式はどうやって覚えたんですか?」という質問が飛ぶと、「記憶って聴覚や臭覚、触覚とか、いろいろな感覚を使えば使うほど覚えられると思っていて。お菓子を食べたり、音楽を聴いたり、身体を動かしたりして覚えました」と答えた。
また、菅田は「数学の授業も受けて、意味を理解したら(頭に)入りました」と続けて「おかげさまで、とある作品に子役の子がいたんですけど、夏休みの算数を教えてあげました」とのこと。かつて数学教師を志望したこともあったそうで「ちょっとだけ夢を果たしました」と笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)
映画『アルキメデスの大戦』は公開中