瀬戸利樹、仮面ライダーエグゼイドは俳優人生の「スタートライン」
特撮ドラマの「仮面ライダーエグゼイド」で鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ役を務めて人気急上昇し、現在放送中のドラマ「偽装不倫」(日本テレビ系・水曜よる10時~)にピンク髪のボクサー・八神風太役で出演し注目を浴びる瀬戸利樹。今なお多くのファンを持つ「仮面ライダーエグゼイド」について「僕の俳優人生のスタートラインに立たせてくれた作品」と振り返った。
俳優デビューとなったドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」(2014)から順調にキャリアを積み重ねた瀬戸は、現在23歳。2016年には、数々の人気俳優を輩出してきた「仮面ライダー」シリーズの「仮面ライダーエグゼイド」への出演を果たした。
いままでのキャリアを振り返り、「仮面ライダーエグゼイド」を「僕の俳優人生のスタートラインに立たせてくれた作品」と語る瀬戸は、「ライダー俳優」と呼ばれることについて「特に気にしてないです(笑)。なんなら嬉しいです。どんな形であれ自分を認識してもらえるのなら、そういう肩書があるのは嬉しく思います」と誇らしげに語った。
いまでも「仮面ライダー役が一番好きです」というファンレターも届くと明かし、「これから(「仮面ライダーエグゼイド」を)超えていけるようなものも作らないといけないっていうのは確か」と真剣なまなざし。「でも、僕が演じてきた役柄を好きになってくれたのも事実なので、そのことを大切にしながらとにかくとにかく一つひとつ、いまは『偽装不倫』をすてきな作品になるようにだけを考えて頑張っている」と意気込む。
「偽装不倫」は、独身の派遣社員・濱鐘子(杏)が、年下のカメラマン・伴野丈(宮沢氷魚)に「既婚」と嘘をついたことから始まる“偽装不倫”を描いた作品。2人が出会うきっかけとなった結婚指輪の持ち主である鐘子の姉・葉子(仲間由紀恵)は、瀬戸演じる14歳年下の甘え上手なボクサー・風太と不倫していたのだった。
人気漫画家・東村アキコの同名漫画をドラマ化した本作への出演を果たした瀬戸。話題作ということもあり、街でよく声かけられるようになったと嬉しそうに話す。「役名で呼ばれたり、『水曜日のドラマに出てますよね?』とか(笑)。普段帽子を被っているのですが、(ピンクの)髪が少し出ているからかな? 声をかけていただくのは、ありがたいことですね」
また、葉子の夫・賢治(谷原章介)については、「恋敵ではありますけど、漫画もドラマの方でも好き」と明かす。「正直に生きてる人で、ザ・普通だから好き。普通だからこそ存在感が逆に増している」と理由も述べた。
賢治役の谷原の演技を間近で見て、「一つのセリフの中で、いくつもの感情を表現していらっしゃるのをモニターの前で確認させてもらっていて、こんな風に僕もできるようになれたらいいな」と刺激を受けている様子。「俳優として、先輩としても尊敬している」と笑顔を見せる。
10月で24歳になる瀬戸だが、「僕の中でお父さん像というものがまだ見えてこなくて。だからこそ、いまこの年齢でできるものをやりつくしたいなって気持ちは強くなっている」と思いを馳せる。「間近ですてきな旦那さん(賢治)を見て、こういう風になるためにはいま自分ができる役、やらしていただける役をしっかりできるようになってからのステップだなと改めてこの現場で思ったので、この歳にできる役を大切にしていきたい」とさらなる高みを目指し、目を輝かせていた。(編集部・梅山富美子)