ブラピ主演の宇宙映画『アド・アストラ』にあるリアル
ブラッド・ピットが主演を務めるスペース・アクション映画『アド・アストラ』。本編映像とともに、今回の“エンターテインメント作品”の裏側にある「リアル」についてジェームズ・グレイ監督が語る特別映像が公開された。
本作では、太陽系の彼方で消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズ)に憧れて宇宙飛行士になったロイ・マグブライド(ブラッド)が、父が残した謎の答えを探すために宇宙へと旅立つ。宇宙を舞台にしたアドベンチャーにミステリー要素も加わった作品だが、リアルな宇宙描写とは別の「リアル」がこの作品の裏にはあるとグレイ監督は明かす。
その「リアル」のひとつが、人類初の月面着陸を達成した「アポロ計画」。この「アポロ計画」から監督は大きなインスピレーションを受けており、公開された映像の中でも「宇宙旅行の注目度は高まるばかりだ。アポロ計画は人類史上に残る偉業だ」と言及している。タイトルについては「アド・アストラは“星の彼方へ”。『困難を克服して星の彼方へ』という言葉の一部だ。とても美しい言葉だ」と紹介している。
壮大な宇宙の映像が詰め込まれたこの映像の中では「これは使命だ。覚悟はあるのか?」という問いかけにロイ(ブラッド)が「もう決めたんだ」と決意の視線を向けている。本作は是枝裕和監督の新作『真実』もエントリーしている第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されている。(編集部・海江田宗)