志尊淳、ファンの死を告白 『おっさんずラブ』出演で決意新たに
俳優の志尊淳が23日、都内で行われた『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』初日舞台あいさつに登壇し、ファンの死という悲しみの中で生まれた後悔と決意を語った。
本作で、主人公・春田創一(田中圭)が勤務する天空不動産東京第二営業所の陽気な新入社員・山田ジャスティスにふんする志尊。「私情になるんですが、お話させていただきたいと思います」と切り出すと、今年の初めに自身のファンの女性が亡くなったことを遺族からの手紙で知り、そこに「志尊くんが(娘の)生きる糧で、ありがとうございました」とつづられていたことを打ち明けた。
志尊は「すごく胸を打たれて、自分にもっとできることがあったんじゃないかとか、後悔が頭をよぎりました」と語り、そんな中で本作のオファーを受けたことで「ジャスティスを通して、みなさんの愛に触れることができました」と悲しみに耐えられたことを告白。演じたジャスティスというキャラクターを振り返りながら、「僕自身、これからも後悔のないように、(ジャスティスの)『明日も会えるとは限りません』という言葉を胸に秘めて生きようという気持ちになりました」と話し、「この作品を観て、少しでも(大切な人に)思いを伝えたいと思う人がいたらうれしいです」と心を込めた。
本作は、モテない独身ダメ男・春田、乙女心を秘めた上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、ドSなイケメン後輩・牧凌太(林遣都)の三角関係を描いたドラマ「おっさんずラブ」の劇場版。春田が上海・香港転勤から帰国したのちの物語が描かれ、ジャスティス(志尊)のほか沢村一樹演じる本社のプロジェクトチーム「Genius7」のリーダー・狸穴迅(まみあな・じん)を加えた五角関係が展開する。
この日は田中圭、林遣都、内田理央、金子大地、伊藤修子、児嶋一哉、沢村一樹、志尊淳、眞島秀和、大塚寧々、吉田鋼太郎、瑠東東一郎監督も来場し、それぞれが「おっさんずラブ」への愛がつまったトークを展開。全国314館・325スクリーンで公開され、興行収入30億円突破を狙える大ヒットスタートを切った。(取材:錦怜那)
『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』は公開中