『ゲット・アウト』監督新作ホラー、凶器はハサミ!特別映像公開
人種差別を題材にした異色のスリラー『ゲット・アウト』(2017)を手掛けたジョーダン・ピール監督の新作『アス』(9月6日全国公開)より、主人公一家と瓜二つの4人組が凶器として使用するハサミにスポットを当てた特別映像が公開された。
『ゲット・アウト』で第90回アカデミー賞脚本賞を獲得したピール監督が、“自分自身と向き合う恐怖”というテーマを扱った本作。アメリカ・カリフォルニア州で夏休みを満喫する黒人家族が、自分たちにそっくりな謎の4人組と対峙するさまを描く。
黒人家族の前に現れた4人組は、赤色の作業着を身にまとい、鋭利なハサミを手にしている。映像には、主人公の女性(ルピタ・ニョンゴ)にそっくりの女性が、ハサミを構えながら「切り取るよ、体の一部をね」と不気味にささやく姿などが収められている。
ハサミといえば、トニー・メイラム監督のホラー映画『バーニング』(1981)で登場する巨大バサミを持った殺人鬼や、『ハロウィン』シリーズのブギーマンが殺人で使用するなど、古典的なホラー映画に度々登場。観客に恐怖を与える道具として描写されている。
ピール監督も、ハサミについて「スリラーでよく使われる恐怖を象徴するアイテムだ。ハサミという武器に最高の敬意を払いたくて作品の中心に据えたんだ」とコメント。日用品と凶器という二重性を持った道具であるとも語っており、「(ハサミは)2つの刃で1つになっていて、左右対称だ。ありふれた日常的なものでありながら、非常に恐ろしい」と表現している。(編集部・倉本拓弥)