武田航平、平成ライダー語り継いでほしい 『仮面ライダーグリス』公開に万感
俳優の武田航平が7日、新宿バルト9で行われたVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の公開記念舞台あいさつに出席し、シリーズ最終章を迎えた熱い思いを語った。この日は武田のほか、高田夏帆(石動美空役)、滝裕可里(滝川紗羽役)、水上剣星(氷室幻徳/仮面ライダーローグ役)、赤楚衛二(万丈龍我/仮面ライダークローズ役)、一海を慕う三羽ガラス役の栄信(赤羽役)、芹澤興人(青羽役)、吉村卓也(黄羽役)、中澤祥次郎監督も出席した。
本作は、人気特撮「仮面ライダービルド」のその後を描くスピンオフ『ビルド NEW WORLD』の第2弾。新世界で復活した仮面ライダーグリスこと一海(武田)が、大切なたちを守るために奮闘する姿を描く。
武田にとっては、栄信と共に自ら製作陣へ直談判して実現した企画でもあり、「いよいよ公開の日が来たなという感じです」としみじみ語ると「まさかこんな形で作品になるなんて……夢のようです」と感無量な表情。平成仮面ライダーの9作目「仮面ライダーキバ」(2008~2009)に紅音也役で出演していたこともあり、本作における新フォームへの変身シーンについて「『仮面ライダーキバ』からやってきた、平成ライダーの最後と思って気持ちを込めました」と熱い思いを語る。
これまでのイベント等でも、仲の良さがうかがえるやり取りを見せていたビルドチーム。この日も結婚が話題となった滝をいじったり、途切れなくクロストークが展開される。赤楚が「久しぶりに集まっても、まったくよそよそしさがなく、すぐに昔の空気感に戻れるんです」と語ると、滝も「一緒に過ごしてきた日々の蓄積があるので、どの組み合わせでも成り立つのがすごい」とチーム全体の絆の深さを強調した。
イベントは終始和気あいあいとした雰囲気のなかで進行。最後に武田は「まだまだ終わりたくないという気持ちと、しっかり観てもらって、平成ライダーをみなさんに語り継いでもらいたいという気持ちが入り混じっています」と寂しさが入り交じる複雑な胸の内を明かしながらも「でも最後までしっかり作品をPRしていきたいと思います」と強い視線で語っていた。(磯部正和)
Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』は期間限定劇場上映中 11月27日にブルーレイ&DVD発売