笑福亭鶴瓶、10年ぶり主演映画に自画自賛「ええ仕事してるわ」
笑福亭鶴瓶が26日、都内で行われた映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の完成披露イベントに出席し、主演を務めた本作について「ほんまにええ仕事してるわ、俺」と自画自賛で会場を沸かせた。この日は、共演者の綾野剛と小松菜奈、主題歌を担当したK、平山秀幸監督も登壇した。
帚木蓬生の山本周五郎賞受賞作を映画化した本作。とある精神科病院を舞台に、そこで起きた殺人事件をめぐって物語が展開していく。『ディア・ドクター』以来、10年ぶりの映画主演となる鶴瓶は、死刑囚でありながら刑の執行が失敗し、今は精神科病棟にいる秀丸を演じた。
平山監督から「出てえな」と書かれたオファーの手紙をもらったそうで、鶴瓶は「だから『出たろ』となった」と笑う。現在、多数のレギュラー番組を抱えるなか、7キロもの減量を経て撮影に臨んだことを明かし、「ほんまにええ仕事してるわ、俺」と会場の笑いをさらった。
また、秀丸と心を通わせる患者のチュウさんを演じた綾野。鶴瓶と本格的に共演できたことが嬉しい様子で、プライベートでも交流のある鶴瓶だからこそ可能だったこともたくさんあったという。綾野が「鶴瓶さんもそうでしょ?」と強引に同意を求めると、鶴瓶は「今、言おうと思ってたやん!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘う。続けて「(綾野に)教えられましたよ。(撮影に)臨む姿勢が(自分とは)違うところがあって」と口にした。
父親からDVを受け入院する高校生・由紀役の小松は、自身の役に没頭して葛藤する日々を振り返った。撮影中に涙が止まらなくなったこともあったそうで、そんなとき平山監督から手ぬぐいを渡されたことが印象的だったという。小松は「嬉しかった。ちゃんと見てくれているという温かさが伝わってきました」と感激の面持ち。
そんな涙もあった撮影現場だが、雰囲気はよかったようで、鶴瓶は「(たくさん)差し入れしたで」と座長ぶりをアピールする。そして、六本木にある名店のうどん屋を店ごと車に乗せて「持って行った」と告白。綾野が「あんなの初めて見ました」と笑みを浮かべると、鶴瓶は「いいスタッフが集まるから、いいように(撮影現場が)回ってほしかった」と語った。(取材:錦怜那)
映画『閉鎖病棟-それぞれの朝-』は11月1日に公開