夏帆、涙こらえられず…監督からサプライズ
女優の夏帆が16日、テアトル新宿で行われた主演映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』公開記念舞台あいさつに出席。「いま一番自分がやりたかった役」と熱い思いで臨んだ作品で組んだ箱田優子監督からのサプライズとして労いの手紙が読まれ、「泣いてないから」と強がりながら感涙するシーンがあった。
本作は、クリエイターの発掘と支援を目的とした「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」で審査員特別賞に輝いた企画を映画化。日々イライラしっぱなしの30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田(夏帆)が、病気の祖母を見舞うために友人の清浦(シム・ウンギョン)を伴い、大嫌いな地元・茨城に帰郷することから起こる気持ちの変化を、繊細に描く。舞台あいさつには砂田の兄を演じた黒田大輔も出席した。
箱田監督は砂田役を夏帆に依頼した際に「どういう映画にしたいのか、なぜ夏帆にオファーしたのか」ということを手紙につづって送ったという。作品が完成し、無事公開を迎えた日、「現場中、ベテランぞろいのスタッフに囲まれるなか、初長編のプレッシャーに瞳孔開きまくりのわたしの横で『何があってもわたしが箱田さんの隣にいるから、誰が責めてもわたしだけは絶対そばにいる』と呟いてくれたことが嬉しくて、主演としてチームを引っ張る力強さを感じてワクワクしました」と、夏帆への感謝をあらためて手紙にしたためた。
「恥ずかしい、どうしよう」と笑顔を作り「泣いてないから……」と強がる夏帆だったが、箱田監督と見つめ合い熱い抱擁を交わすと「お手紙を読んでいただいて、撮影前、撮影中、撮影後のいろいろなことを思い出しました。とても大切な出会いになりました」と箱田監督とのタッグに感謝を述べていた。(磯部正和)
映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』は公開中