フランス実写版『シティーハンター』冴羽リョウが来日!「夢が叶った」
北条司の人気漫画「シティーハンター」をフランスで実写映画化した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(11月29日公開)のデラックス吹替版完成披露イベントが20日、TOHOシネマズ日本橋にて行われ、主演&監督を務めるフィリップ・ラショーが来日。山寺宏一、沢城みゆき、神谷明、伊倉一恵という豪華声優陣を前に、シティーハンター愛を爆発させた。
1980年生まれのラショー監督は、1990年代にテレビアニメで「シティーハンター」を知り「いつかフランスで実写化できたら」と夢を抱いていたという。これまで『世界の果てまでヒャッハー!』『真夜中のパリでヒャッハー!』などを手掛けてきたラショー監督は「両作品共にヒットをしてくれたおかげで、プロデューサーから『次は好きなものを撮ってもいいよ』という雰囲気を感じていました。それならばと思い、自分の夢を叶えたい」と本作の企画を出した。
フランスで日本のコミックの実写映画化というのは、かなりハードルの高い企画だとラショー監督は振り返るが「2年かけて脚本を書き、北条先生に見せて許可をもらいました」と念願が叶った。
会場は「シティーハンター」ファンが詰めかけ満員。客席を見渡したラショー監督は「小さいころからの夢が叶いました」と感無量な表情を浮かべると、両隣りに並んだ山寺と神谷を見つめ「アニメで長年、冴羽リョウの声を演じてきた神谷さんとご一緒でき、ブラッド・ピットの声も演じている山寺さんにわたしが演じた冴羽リョウの吹き替えをやっていただけるなんて、こんな光栄なことはありません」と感謝を述べる。
神谷と、アニメ版でリョウの相棒・香の吹き替えを担当した伊倉は共に、本作では別のキャラクターに声を当てている。神谷は「シティーハンター愛が溢れている最高の作品だったので、どうしてもこの映画に参加したくなっちゃったんです」と出演理由を明かすと、伊倉も「あまりに作品が面白かったので、観終わった瞬間、神谷さんと北条さんに『最高だった』とLINEを入れたぐらい」とラショー監督版『シティーハンター』に太鼓判を押していた。(磯部正和)