佐藤寛太、主演映画で気合いの役づくり!イラスト描くシーンも自分で
劇団EXILEの佐藤寛太が31日、都内で行われた主演映画『いのちスケッチ』の完成披露試写会に共演者の藤本泉、瀬木直貴監督と出席し、本作での役づくりについて振り返った。
同作は、漫画家になる夢に限界を感じ、動物園で働くことになった青年・田中亮太(佐藤)が主人公の物語。飼育員の仕事を通じて動物の命について考え、成長していく姿が描き出される。
完成を迎え、佐藤は「映画は観てくれる方がいて成り立つものだと思うので、出来上がった実感がやっと今湧いてきました」と晴れやかな笑顔であいさつ。ヒロインの獣医を演じた藤本も「地方に泊まり込んでチーム一丸となって作った作品で、東京でスタジオに通って撮るよりも結束が強く、思い入れもあるので、とても嬉しいです」と口にした。
撮影が行われた福岡では一足早く試写会も行われた。そのときの様子を振り返って佐藤は「子どもからお年寄りまで、いろいろな年齢層の方が来てくれまして、この町の人が映画を楽しみにしてくれているんだと胸がいっぱいになりました」と報告。そこに佐藤と共に参加していた瀬木監督は「上映中にすすり泣く声が聞こえたり、笑っていただけたりと劇場が一体となって生き物のように感じました」と感慨深げに語る。
劇中では、漫画家を目指すも夢破れる主人公を演じた佐藤は、イラストを描くシーンも吹き替えなしで演じたという気合いの入れよう。「飼育実習で飼育員さんたちが動物とどう向き合うのかを勉強して、絵のこともすごく勉強しました」と回顧。動物のことを知ることが絵の上達にも結びついたそうで、「骨格や筋肉がどうついているかを知らないと立体的な絵は描けないので、どちらも学んでいると共通点が見つかって楽しかったです」と紹介した。
また、共演陣について話が及ぶと、佐藤は園長役を務めた武田鉄矢が休憩中にマルちゃんの「赤いきつねうどん」を食べていたというエピソードを披露。同商品のテレビCMでギネス記録も保持している武田とあり、佐藤は「CM(に出演)されている商品をコンビニ袋に入れて持ってきて召し上がられていて、心の中で『それ、食べるんかい!』とツッコミました」とユニークな一コマを振り返った。(取材・文:中村好伸)
映画『いのちスケッチ』は11月15日より全国公開
11月8日より福岡県にて先行公開