『スター・ウォーズ』ランド俳優、ミレニアム・ファルコンのシーンはヒーロー的な瞬間
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で再びランド・カルリジアンを演じたビリー・ディー・ウィリアムズが、シリーズ復帰への思いを語った。
ランドも登場!『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』予告編
ランドは、ハン・ソロの悪友にしてミレニアム・ファルコンの先代船長。42年にわたるシリーズの完結編で彼が復活するというニュースはファンを驚かせたが、ビリー本人にとっても予想外だったという。「またランドを演じることになるとは思っていなかったよ。やるべきことはやったし、あれはあれで良かったと思っているからね。だって、40年以上も愛されているキャラクターなんだから」
そんな彼に出演を決意させたのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に続いてメガホンを取った、J・J・エイブラムス監督からのオファー。「J・Jから電話をもらって、心からやりたいと思ったんだ。彼は本当に素晴らしい人だから、一緒に仕事ができるというのが大きかった。(撮影前には)体重を落とすために、ジムに行ってワークアウトしたよ。いつかはやらなきゃいけないと思ってたから、この映画はそのきっかけをくれたね」
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983)以降、ランドは何をしていたのか? ナオミ・アッキーが演じる新キャラクター、ジャナがランドの娘とも言われているが、ビリーは「それについては言えないよ」と笑顔。ただ、予告編にはランドとチューバッカがミレニアム・ファルコンの操縦席に座る姿が映し出されており、ビリーは「あれば素敵だったね。ヒーロー的な瞬間をチューイとわかち合えたのもすばらしかった」と撮影を振り返った。
一方で、実に35年ぶりのシリーズ復帰となり「あの頃はCGを使っていなかったから、セットにもっと実物があったね。今もあることはあるけれど、多くが最新技術を駆使して作られている。それもジョージ・ルーカスが、『スター・ウォーズ』のため(VFX工房の)ILMを作ったことではじまった流れだと思うけど」と現場の変化を感じることも。
だが「ランドが自分から去ったことはない。僕が創造したんだからね」というビリーにとって、再びランドを演じることに苦労はなかったという。「カルリジアンという名前をもらって、ケープを手にした時にあのキャラクターは生まれたんだ。そこから僕は、ランドをすごく目立つ大げさで目立つ奴にしてやろうと決めた。君たちがスクリーンで観ているのは、ビリー・ディー・ウィリアムズが、ジョージ・ルーカスから得た情報をもとに作り上げたキャラクターだ。(役づくりの)素材を集めて組み合わせ、興味深いキャラクターを形づくっていくのは楽しかったよ」。(編集部・入倉功一)
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開