桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由…注目女優の競演がアツい!『殺さない彼と死なない彼女』
間宮祥太朗と桜井日奈子が主演を務める映画『殺さない彼と死なない彼女』が15日に公開。本作には桜井をはじめ、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜といった注目若手女優が出演しており、彼女たちの競演が見どころとなっている。
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本作は、若者を中心に高い支持を集める漫画家・世紀末の同名コミックを原作に、「殺す」が口癖の何事にも興味が持てない無気力男子高生・小坂れい(間宮)と、「死にたい」が口癖の心優しい死にたがりの少女・鹿野なな(桜井)の姿を描くラブストーリー。二人の不器用な恋模様を中心に、三つのエピソードが織りなされていく。
桜井が演じる主人公の鹿野は、リスカをしていることで学年でも有名な女子高校生。死んだハチの墓を作ってあげる優しさを持ち合わせるも、ネガティブすぎる言動から周囲からは孤立している。鹿野について「実はすごく寂しがり屋で、その“寂しい”という気持ちをストレートに表現できないのが鹿野なのかな、と。そこは私にも通じるところ」と共感を寄せる桜井。『ママレード・ボーイ』『ういらぶ。』などとはひと味違うヒロインを体現しており、今年は「ヤヌスの鏡」でもキラキラしたイメージを打ち破る役どころに挑んだ彼女の新境地に注目だ。
堀田が演じるきゃぴ子は、自分の可愛さを自覚し、周囲からの愛を求め続けるプレイガール。NHK連続テレビ小説「わろてんか」で注目を浴び、その後も『虹色デイズ』「チア☆ダン」「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」など、さまざまな青春もので幅広い役柄をこなしてきた。孤独を抱える達観したぶりっ子を絶妙なバランスで演じている。
そんなきゃぴ子とは真逆の性格だが、親友として厳しくも温かく見守る男前な少女・地味子役を恒松が務める。今年は白石和彌監督による『凪待ち』のヒロイン役に抜てきされ、熱い視線が注がれている恒松は、NHK連続テレビ小説「まれ」や大河ドラマ「真田丸」をはじめ、「5→9 ~私に恋したお坊さん~」『散歩する侵略者』『3D彼女 リアルガール』など、話題作への出演を果たしてきた。堀田との共演は『虹色デイズ』に続いてとなる。
そして、好きな男の子に何度フラれながらも、日課のように告白し続ける天真爛漫な女の子・撫子役には、ドラマ「中学聖日記」の主題歌であるUruの「プロローグ」のミュージックビデオが反響を呼んだ箭内。「ミスセブンティーン 2017」でグランプリを勝ち取ったのち、今年『雪の華』で本格的なスクリーンデビューを飾った。また、堀田とともに出演した「チア☆ダン」「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」『ブラック校則』でも存在感を発揮した。
ほかにも男性キャストとして間宮のほか、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹が名を連ねる本作。不器用だが純粋な少年少女たちのリアルな人間模様が展開する。そんななか、彼らの通う学校の生徒が殺され、その事件に関する動画が密かに出回っていく……。
監督・脚本を務めたのは、『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』などを手掛け、日常と非日常を去来するようなストーリーテリングで、ティーンエイジャーの物語を描いてきた小林啓一。本作でも自然光が印象に残る映像美で登場人物たちの姿を温かく彩っている。(編集部・大内啓輔)
映画『殺さない彼と死なない彼女』は公開中