『スター・ウォーズ』完結編、手描き看板が日比谷に登場!職人の集大成
4日、映画『スター・ウォーズ』シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の手描き看板を披露するイベントが、東京ミッドタウン日比谷のアトリウムで行われ、制作を手掛けた、手描き看板職人の北原邦明氏が出席し、シリーズへの思いを語った。
【画像】貴重な手描き看板『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
1977年に全米公開されたシリーズ1作目『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』は、翌1978年に日本でも公開され、数多くの劇場で手描き看板が掲示された。北原氏は、まさに41年前、有楽町の日本劇場(通称:日劇)に掲示された『新たなる希望』の大看板制作に助手として参加し、キャリアをスタートさせた。
それからおよそ41年を経たシリーズ最終作の公開にあたり、再び北原氏に『スカイウォーカーの夜明け』の手描き看板制作を依頼。日劇の魂を引き継いだTOHOシネマズ日比谷で掲示されることになり「41年間、『スター・ウォーズ』とともに人生を歩んだ気がするので感慨深いですね。今回はわたしの集大成にしたいくらいに力を入れて描かせていただきました。ご期待ください」と誇らしげな表情で語った。
看板は「May the Force be with you」(フォースが共にあらんことを)という同シリーズの名セリフにちなみ、午後5時4分に公開。およそ2週間かけて制作されたもので、苦労した点として北原氏は「顔が小さくなると似せるのが難しいですね。あと映画を観られていないので、機械的なものはディテールがわからないことが多い。そういうところを想像しながら描いていますね」と明かした。
この看板は、12月5日から2020年1月9日にかけて、TOHOシネマズ日比谷で掲示される予定。シネコンの隆盛や印刷技術の進化などにより、手描き看板が制作される機会は減り、技術を継承する人材も少なくなっている。それだけに北原氏も「この看板に関しては、懐かしさとともに、なるべく多くの方に見ていただけたら」とコメント。貴重なスケールの手描き看板を近場で見ることができる機会となる。(取材・文:壬生智裕)
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開