『千と千尋』『君の名は。』作画の安藤雅司が監督デビュー!『鹿の王』は来年9月公開
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』という邦画の歴代興行収入上位4作品のうち3作品で作画監督を務めた安藤雅司が、上橋菜穂子のベストセラー小説をアニメーション映画化する『鹿の王』で初監督を務めることが明らかになった。さらに、映画の公開日が2020年9月18日に決定したことも発表された。
強大な帝国が支配する世界が舞台の本作は、謎の病から生き延びて旅を続ける血の繋がらない父と娘、その病から多くの命を救おうと奔走する医術師など、過酷な運命に立ち向かう人々の絆を描き出す。
壮大かつ複雑な世界観から映像化は不可能といわれていた原作をアニメ映画化することになった安藤は、1969年に広島県に生まれ、日本大学芸術学部在学中の1990年にスタジオジブリを受験し合格、第2期生として入社。宮崎駿監督の『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』で作画監督を担当し、フリーになった後は今敏監督の『パプリカ』や新海誠監督の『君の名は。』でキャラクターデザイン・作画監督を務めるなど、日本のアニメーション映画史に残る名作の数々で活躍してきた。そんな安藤の初監督作となる『鹿の王』では、監督だけでなくキャラクターデザイン、作画監督も兼任する。
さらに、『千と千尋の神隠し』で監督助手、『伏 鉄砲娘の捕物帳』で映画初監督を務めた宮地昌幸が、共同監督として安藤と共に映画を作り上げていく。脚本はアニメ「ハイキュー!!」シリーズなどで知られる人気脚本家・岸本卓が手掛け、アニメーション制作はProduction I.Gが担当する。(編集部・吉田唯)