障がい者向けのキャンプで出会い映画スターに!『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』特別映像
孤独な漁師とダウン症の青年の旅を描く映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(2月7日公開)より、ダウン症の主人公ザックを演じたザック・ゴッツァーゲンにスポットを当てた特別映像が公開された。
【動画】『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』特別映像:ザックの物語
アメリカでわずか17館でのスタートから公開6週目に1,490館まで拡大公開されるヒットを記録した本作。今回の特別映像は、メインキャストのシャイア・ラブーフ、ダコタ・ジョンソンをはじめ、監督やスタッフ、その他キャストがザックについて語っているもので、映画の成り立ちについてもよくわかる映像となっている。
製作のきっかけは、障がい者向けのキャンプで脚本・監督のタイラー・ニルソン&マイケル・シュワルツが「映画スターになりたい」と言うザックと出会ったこと。障がい者の出演を想定したハリウッド映画は少ないことから「それは難しい」とシュワルツが答えたところ、ショックを受けたザックは「君たちが作って」とオファー。彼の強い思いに突き動かされ、ザックが主演の映画を作ることを決意したという。
まずは、ザックの演技力を証明するテスト映像を作成し、シャイアやダコタ、関係者に送付。特別映像内でも見ることができるこの映像が鍵となり、共演者や製作陣が集まった。キャストの一人である名優ブルース・ダーンは「奇跡を起こす作品になると感じ、この映画に参加した」と語っている。
劇中の主人公ザックは老人の養護施設で暮らしているが、プロレスラーになる夢を追うために施設を飛び出し冒険の旅に出る。映画スターになることを夢見て、自分の力でその一歩を掴んだザック本人の人生とリンクした物語となっている。(編集部・小松芙未)