1日6食で15キロ増量『パラサイト』妻役チャン・ヘジンの壮絶役づくり
韓国映画として初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされたことでも話題の『パラサイト 半地下の家族』(公開中)。ギテクの妻チュンスクを演じた女優のチャン・ヘジンは、役づくりのため15キロも増量したという。
半地下住宅に暮らす全員無職のギテク一家が、高台の大豪邸に住むパク一家に徐々に寄生していくさまを『殺人の追憶』『スノーピアサー』などのポン・ジュノ監督が描き出す本作。ユン・ガウン監督が手掛けた映画『わたしたち』の母親役で見せた芝居が絶賛されたチャン・ヘジンは、本作で名優ソン・ガンホふんする甲斐性なしのギテクに喝を入れる力強い妻チュンスク役を務めている。
元ハンマー投げのメダリストでもあるチュンスク。その設定のためチャン・ヘジンは体を大きくする必要があり、1日6食の生活で15キロも体重を増やした。昨年4月に韓国で行われた制作報告会見では、「5キロぐらい増量した時に監督のところに行って『このくらいで良いですか?』と尋ねたら美味しい料理をずらっと並べて『もっと食べてください』と言われて。OKしてくださるまでずっと増量していったら15キロ(増)になりました」と振り返っていた。
本作はカンヌ国際映画祭で韓国映画として史上初のパルムドール(最高賞)を受賞。第92回アカデミー賞では作品賞のほか、監督賞、脚本賞、美術賞、編集賞、国際長編映画賞(旧:外国語映画賞)にノミネートされている。(編集部・吉田唯)