福山雅治、病院行かない広瀬すずにツッコミ
シンガーソングライター、俳優の福山雅治が17日、都内で行われた岩井俊二監督の新作映画『ラストレター』初日舞台あいさつに出席。映画の設定にちなんだ「ラストにしたいこと」にまつわるトークで、共演者の広瀬すずと互いに「おばあちゃんみたい」「おじいちゃんみたい」とツッコミ合う一幕があった。この日は主演の松たか子のほか、森七菜、岩井監督も来場した。
本作は、姉を亡くした主婦・裕里(松たか子)と、裕里の初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)を軸に、2世代の恋を描くラブストーリー。広瀬が裕里の姉・未咲の高校時代とその娘・鮎美を、森七菜が裕里の高校時代とその娘・颯香をそれぞれ一人二役で演じている。
周囲の反応について質問された広瀬は「共演者の方が試写を観てくれて。言葉に言い表せない良さがありすぎると伝えてくれました」とコメント。広瀬自身も、前日に映画をもう一度見直したとのことで、「皆さんと同じように余韻に浸ったというか。泣きそうになるのをこらえていたら、耳と耳の間の奥の喉のラインが痛くて。湯船に1時間、無言で入っていて。これが余韻なのかと思いました」と話し、会場を沸かせた。
一方の福山は、『そして父になる』『三度目の殺人』などで組んできた是枝裕和監督からの反応を紹介。「すごく好きな映画だとおっしゃっていただいたのがうれしかったですね。同世代の監督として、ラブもありながらも、こういった物語を、この時代に作っているということに勇気をもらいました、ということをおっしゃっていましたね」と報告。それを聞いた岩井監督も「うれしい限りで、ありがとうございます」と笑顔。本作は、岩井監督の故郷である宮城県で撮影されたということで、「おかげさまでいろいろな方から感想をいただいて。仙台の方たちから『ここは本当に仙台なのか。観たことがない景色だ』と言われたのがうれしかったですね。外国みたいなところがあったり、僕も初めて知るところが多くて。我が故郷はいいところでした」と再発見した故郷の魅力を誇らしげに付け加えた。
イベントでは、映画のタイトルにちなみ「ラストにしたいこと」に関する話題も。そこで広瀬が「わたしは熱を出しても、どこかを痛めても、病院に行かないんで、それをラストにしたいです」とコメント。その理由について「熱を出しても、汗をかけば治るという思考なんです。薬をいただいても飲むのを忘れちゃうんですが、それでも治っているから行かなくてもいいかなと思っていたんですけど……。『病院に行った方がいいよ』と最近、言われるので何かあったら行こうかなと思います」と説明。それを聞いた福山は「意外におばあちゃんみたいだなと。おばあちゃんって結構病院に行かないじゃないですか。古き良き日本人みたいな」とツッコミを入れ、場内は大爆笑。
一方の福山は、「僕は、今年こそはトイレで寝るのはラストにしたい」と宣言。福山は寝酒の際に「これを最後の一杯にしよう」と思いながらも、ついつい飲みすぎてしまうそうで、「結構飲んで、酔いがまわってしまって。もう寝ようと思ったらトイレで寝てしまうことがあるんです」と告白。すると広瀬は「わたしがおばあちゃんじゃなくて、福山さんがおじいちゃんじゃないですか!」と笑いながらツッコミ返し、またもや会場は大盛り上がり。福山も「おっしゃる通り!」と大笑いしつつ、「そういうところも含めてこれからもよろしくお願いします。人生100年時代ですから」と会場に呼びかけると、客席からは万雷の拍手が鳴り響いた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ラストレター』は全国公開中