「シロクロ」で連ドラデビュー!16歳の吉田美月喜、天才美少女棋士役で“女優”に目覚める
横浜流星と清野菜名がダブル主演する現在放送中の話題作「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(読売テレビ・日本テレビ系)で、連続ドラマ初出演を果たした女優の吉田美月喜(16)。「負けず嫌いなところが似ている」という天才美少女囲碁棋士をはつらつと演じている吉田が、本ドラマへの意気込みとともに、女優としての目標について語った。
本ドラマは、過去のトラウマに苦しむ囲碁棋士と驚異的な身体能力を持つミスパンダ、2つの顔を持つ川田レン(清野)と、メンタリストNとして活躍しながら裏でミスパンダを操る“飼育員さん”こと医学生の森島直輝(横浜)が、世の中のグレーな事件に“シロクロ”をつけていくオリジナルドラマ。ハードな物語のなか、ミスパンダに憧れながらレンを勝手にライバル視する囲碁の中学生チャンピオン・東山楓(吉田)は、勝気だけれど、どこか憎めない“愛されキャラ”で本ドラマの癒し担当ともいうべき存在となっている。
■天才美少女囲碁棋士・楓との共通点は“負けず嫌い”
本作への出演が決まったとき、「うれしさと不安が入り混じった気持ちになった」と振り返る吉田。自分よりも喜んでくれた母親からは、「あなた、大丈夫? しっかりしなさいよ、連ドラだからね!」と気合いを入れられたと明かす。吉田ふんする楓は、ミスパンダへの憧れからか、いつもパンダのお面をかぶり、レンに対してライバル心を剥き出しにするぶっ飛びキャラクター。「誰に対してもタメ口で、後先考えずに突き進む負けず嫌いの女の子。わたし自身、実年齢より落ち着いて見られるので、中学生らしい“活発さ”をどうやって出せばいいか、マネージャーさんと二人三脚でかなり練習しました」と述懐する。
唯一の共通点は、負けず嫌いな性格。「小学校4年生からずっとテニスをやっている(高校1年生のときに一時休部)のですが、試合に負けると、もう眠れないくらい悔しくて。『次は絶対に打ち負かしてやる!』って思うところは、楓とすごく似ています。ただ、大先輩のみなさんにタメ口をきくのは、たとえ役とはいえちょっとつらいかな(笑)」と心やさしい一面を垣間見せる。
囲碁の中学生チャンピオン役のため、楓役が決まってから棋士としての特訓も始めたそう。「プロの方は、石を打つ手元を見るだけで経験者かどうかわかるので、囲碁セットを買って練習したり、動画サイトを観て研究したり、アプリで対局したり、いろいろ勉強させていただきました。最初は石を交点に打つことも知らず、オセロみたいにマス目に打つと思っていたほど無知でした。少しは学びの成果が出ているといいのですが……」とはにかんで見せる。楓が主に登場するのは、囲碁好きのおじさんが集まる囲碁喫茶「GOBAN」。緊張感あふれる物語のなか、唯一、コミカルなやりとりが“癒しの時間”をもたらしてくれる。
■自分の知らないさまざまな人格・職業を演じてみたい
吉田は、主演を担う清野、横浜から「すごく刺激を受けた」とキレのある“アクション”に相当興味を抱いた様子。「横浜さんとはまだ絡みがないのですが、清野さんとは1話から接点があり、直近でその姿を見ることができました。女性であれだけのアクションをできる方ってなかなかいないし、演技の幅も広がりますよね。本当に憧れの女優さんです」と絶賛。さらに、「今回の作品のために、みなさんにアドバイスできるほど囲碁も完璧にマスターされていて驚きました。役づくりに対する姿勢がすごい! わたしより多忙なはずなのに、わたしより努力されている姿は、尊敬しかないです」と目を輝かせた。
楓役を通して、「演じることの喜びを知った」という吉田。「いままで経験したことのない個性の強い役をやらせていただいて、改めて『女優は面白い』と実感しました。いろんな性格や職業の人たちを、芝居を通して体験できることがとても楽しい」とニッコリ。今後は、「できるだけたくさんの作品に出ていろんな役を演じて、いろんな自分を知っていきたい。できれば、清野さん、横浜さんのようにいつか役が回って来るかもしれないその日のために、アクションも練習しておきたいです」と将来の抱負を語った。
2日放送の第4話では、楓が通う中学校で騒動が起き、いつもと違う彼女なりの“がんばり”が観られるとのこと。女優・吉田美月喜の将来も気になるが、まずは、今夜の放送を楽しみにしたい。(取材・文:坂田正樹)
ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」は日本テレビ系にて毎週日曜よる10時30分より放送中