市原隼人『おいしい給食』観て佐藤大志とハグ!
映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』の完成披露試写会が13日に東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、主演の市原隼人のほか、武田玲奈、佐藤大志、辻本達規(BOYS AND MEN)、水野勝(BOYS AND MEN)、ドロンズ石本、いとうまい子、綾部真弥監督が登壇。市原は「試写を観た瞬間、思わず(佐藤)大志の名前を叫んで、彼をハグしてしまいました。キャストのいい表情、いい場面、思い入れあるカットがたくさんある愛すべき作品になりました」と完成を喜んだ。
映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』予告編【動画】
本作は、ともに給食マニアの教師・甘利田幸男(あまりだ・ゆきお/市原)と生徒・ 神野ゴウ(佐藤)による「どちらが給食をおいしく食べるか」というバトルを描く学園グルメコメディー。1980年代のとある中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く生徒たちや大人たちのさまざまな人生模様が、食欲をそそる給食シーンと共に描かれる。昨秋、テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12トゥエルビほかで連続ドラマとして放送され、給食前に歌われる常節中学校の校歌が頭の中を無限ループしてしまうとSNS上でも話題になった。
『劇場版』では学校から給食がなくなるという事態に給食絶対主義者の教師・甘利田はがく然。一方、甘利田の最大のライバルである生徒・神野(佐藤)は、給食革命を掲げ生徒会選挙に出馬することとなる。
市原はテレビ版の反響の大きさにふれて「SNSで、常節中学の校歌を歌っている子どもたちのたくさんの動画を観ていて、映画化はみなさんの声援のたまものです。映画を作る醍醐味ってここにあるんだなって、いま実感してます」とあいさつ。さらに「みなさんの生活が豊かになったり、心おどるようなエンターテインメントを目指しました。そんな作品ができたと思う」と力強い言葉で客席にメッセージ。
撮影中の共演者との印象的なエピソードについて進行役から尋ねられると、市原は「甘利田は孤独な人間というキャラなので、撮影現場では(共演者と)距離を置いていたところがあったかもしれない。(本番の)芝居でみなさんと会話できればいいと思って。だから今、無性にみんなとゴハンに行きたい」と、キャラ作りの苦労を打ち明け「その中で唯一甘利田が本音を話せる相手が(給食のおばさん・牧野役)のいとうさんでした」と告白した。
いとうは「私はいてもいなくてもいい役なんで」と笑わせた後「(市原とは)プライベートなお話もしました。すごくマイホームパパで、家庭を大事にされている素晴らしい方だと思いました」と市原の印象を語り「甘利田先生みたいな変態チックなところは(市原には)ないです」と客席に向けて明かした。
「試写で思わず佐藤にハグした」と話した市原に「そのとき、どんな気持ちだった?」と進行役が聞くと、市原は「後半に感情が溢れるシーンがあるんですが、現場では大志にも葛藤があって、一生懸命、何回も繰り返して、やっと出た表情がスクリーンに映っていた。それで『大志、よくやったな!』って、そのワンカットに感動しちゃったんです」と佐藤の熱演を称賛。
7人組ユニット「スタメンKiDS」のメンバーで、舞台やドラマなど活躍の場を広げている佐藤も見どころの給食シーンについて振り返り「甘利田先生がアドリブで机の上で足をあげ始めて、あれはいきなりすぎてビックリしちゃいました。僕も家で実際にやってみたんですよ。でも甘利田先生みたいにピンと足が伸びなかった。それでまた市原さんにビックリしちゃって」と市原に影響を受けている様子。「ああいう先生がいてあんなことされたら、毎日学校に行くのが楽しみになると思います」と中学生らしい実感を込めた。
「給食バトルのシーンは(神野)ゴウと自分だけのパラレルワールドの感覚で、何をやってもいいかなとたくさんアドリブを出しましたね」と笑顔で応じた市原。「とにかく、本作に参加してくれた(生徒役の)子どもたちが本当に輝いているんです。子どもたちにいろんな未来があって、エンターテインメントもその素晴らしい選択肢の1つだと示せたらいい」とコメントしていた。(取材・文/岸田智)
映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』は3月6日より公開