稲垣吾郎、14歳で朝ドラが役者としての原体験に 「スカーレット」出演に感慨
NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土、総合・午前8時~ほか)に第22週より新たに出演する稲垣吾郎。自身の役者としての原体験を生んだという朝ドラへの思いを明かした。
「スカーレット」は、焼き物の里として知られる滋賀の信楽を舞台に、ヒロインの喜美子が男性ばかりの陶芸の世界で奮闘していく物語。3月2日からは第22週「いとおしい時間」に突入していく。
今回の出演決定を受けて、稲垣は「連続テレビ小説への出演は、約30年以上前に出演した『青春家族』(第42作、1989年前期)以来でしたので、今回出演のお話をいただいてとてもうれしく思いましたし、びっくりしました」と喜びを口にする。
そんな稲垣にとって朝ドラは特別な存在だという。「青春家族」に出演した当時について「まだ14歳だった僕は、部活をやっていたわけでも学校で優秀だったわけでもなく、ほめられたことがあまりなかったのですが(笑)、共演者の皆さんが僕の演技やアドリブをほめたり励ましてくださって自信になりました。そのとき、役者を一生やっていきたいなと心に誓ったんです。そういう原体験を作ってくれた“朝ドラ”にまたいつか出演したいと強く思っていたので、とても光栄です」と述べる。
稲垣が演じるのは、喜美子が病院で知り合う医師の大崎茂義。喜美子の息子である武志が病気になった際の主治医となる大崎は、穏やかで親しみやすい性格で、二人の精神的な支えとなっていく。「医師・大崎茂義という人物は一見風変わりに見えるかもしれませんが、なにか突拍子もないことをするわけではなく、医者としての信念を持ち、理想と現実に苦しみながらも、ヒロイン・喜美子と息子の武志を支えていく誠実な医者だと思いながら演じています」
その大崎は物語でどのような役割を担うのだろうか? 稲垣は「第22週からの『スカーレット』については、内田チーフプロデューサーからいただいた言葉がすごく印象的でした。これから喜美子は息子の病気という苦難を迎えるわけですが、その中で、“生きる”ということをテーマにしたお話にしたいとおっしゃっていて……。希望や勇気、そして生きることを、視聴者の皆さんにもう一度考えていただく作品になるよう、その一部として貢献できたらいいなと思います」と意気込みを語っている。(編集部・大内啓輔)