「麒麟がくる」竹千代役・岩田琉聖に絶賛相次ぐ
22日に放送された「麒麟がくる」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)第10回「ひとりぼっちの若君」で、徳川家康の幼少期・松平竹千代を演じた岩田琉聖(いわた・りゅうせい)の演技が注目を浴びている。(※一部ネタバレあり)
第10回では、美濃の守護代・斎藤道三(本木雅弘)の娘・帰蝶(川口春奈)が尾張の織田信長(染谷将太)に嫁いだのち、明智光秀(長谷川博己)と信長が2回目、正式な顔合わせを果たした。尾張の国境に侵攻した今川義元(片岡愛之助)から、織田信秀(高橋克典)が人質である三河松平家の嫡男・竹千代(のちの徳川家康)の引き渡しを要求されていることを知った道三は、三河を今川に押さえられることに危機感を抱き、その動向を探るべく光秀を帰蝶のもとへ送る。
信長は帰蝶を介して対面した光秀を気に入った様子だったが、そこへやって来たのが竹千代。将棋を手にした竹千代は、最近信長が相手にしてくれないことに疑問を呈し、信長は竹千代と異母兄・信広の人質交換が進められようとしている事実を告げ、自身はそれに反対だが兄を見殺しにもできず迷いがあると話す。囚われの身となり愛しい母に会うこともできず孤独に耐えてきた竹千代は、取り乱すことなく「敵を討つには敵を知るべし」だと自身の宿命を受け入れる姿勢を示した。
放送後、そのけなげで聡明な竹千代の姿に心を動かされた視聴者が多く、演じた子役・岩田の演技に「かわいい」「天才」「引き込まれた」「圧倒された」と絶賛が相次いでいる。
ドラマの公式Twitterには、この信長(染谷)との対峙シーンについて岩田が「将棋盤がすごく重くて、信長さまの前でゆっくりおろすときは、うでとひざがプルプルしました。あと、将棋のコマを動かす順番が決まっていて、それをセリフといっしょに覚えるのが大変でした。信長さまのオーラはすごくて緊張したけど、ちゃんとできてうれしかったです」とコメント。迫真の演技と、子供らしい素朴なコメントのギャップが微笑ましいと好評を博している。
岩田は現在9歳。これまでCMやテレビドラマ、映画などで活躍。2017年の映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』では新田真剣佑が演じる虹村億泰の幼少期に、2018年放送のドラマ「僕らは奇跡でできている」(関西テレビ・フジテレビ)では高橋一生演じる主人公・相河一輝の幼少期を好演していた。(編集部・石井百合子)