フランス映画祭2020、6月開催を見合わせ
6月25日から28日にかけて横浜みなとみらい地区にて開催予定だった「フランス映画祭2020 横浜」が、新型コロナウイルス感染症の影響で、6月の開催を見合わせる。24日、映画祭事務局が発表した。開催時期は調整中だという。
緊急事態宣言を受け、事務局は主要パートナー各社と共に、会場に足を運ぶ人々の安全確保に関する協議を実施。参加を予定していた映画作家や俳優、関係者の来日調整も難しくなっていたことも延期の背景にある。事務局は「お客様の安全を第一に、そして本映画祭がこれまで構築してきた日仏文化交流の灯を絶やさないためにも、改めて今後の映画祭の実施については引き続き協議を重ねて参りたいと思っております」と発表している。
また、映画祭を主催するユニフランスの会長セルジュ・トゥビアナもコメントを発表。「フランス映画祭横浜は日本の観客の皆様方と最新のフランス映画が出会う、類い稀な映画祭であり、濃密な数日間となっています。フランスのアーティストたちが日本の皆様から情熱的に歓迎され、彼らも横浜での出会いをとても楽しみにしている大事なイベントです。ユニフランスは、常に誠実な日本のパートナーの皆様方と共に、この日仏文化の大交流イベントである本映画祭を2020年が終わる前に開催するべく、全力を尽くす事をお約束します」と時期を改めた上での開催を約束した。
日本での開催は、今年で28回目となるフランス映画祭。昨年は、女優の中谷美紀がフェスティバル・ミューズを務め、『男と女』などで知られる巨匠クロード・ルルーシュ監督が団長に就任した。(編集部・倉本拓弥)