『猿の惑星』新作、まもなく撮影開始か
映画『猿の惑星』シリーズの新作はまもなく撮影開始となりそうだと、メガホンを取るウェス・ボール監督(『メイズ・ランナー』シリーズ)が Discussing Film に語った。
ディズニー買収され、新体制となった20世紀スタジオ(旧:20世紀フォックス)が進めている同作は、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011)から始まった3部作に続く物語。内容に関しては、アンディ・サーキスがパフォーマンス・キャプチャーで演じてきた猿のシーザーの「レガシーが続く」ということだけが明かされている。脚本を執筆しているのは、『宇宙戦争』や『アバター』続編などのジョシュ・フリードマンだ。
ボール監督は作品の進捗について「僕たちには素晴らしいコンセプトアートを生み出すアートチームの一団がいて、脚本作業も前進し続けている。必要なだけ時間はかけるけど、『猿の惑星』は順調だよ!」と説明。新型コロナウイルス下でも着々と準備を進めていたといい、「それだけでなく、実際もうすぐバーチャルでの撮影を始められそうなんだ。なぜならこれは大部分がCGの映画だからね」と明かした。
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』はリブート3部作として素晴らしかったからこそ、「パート4」をやることに興味はなかったというボール監督。「僕たちはこの3部作の一部でありながら、本当にクールで新しいことが出来ると感じているんだ」と単なる続編にはならないことをうかがわせつつも、新作にはリック・ジャッファとアマンダ・シルヴァーといった3部作の脚本家・プロデューサーたちも参加しており、シリーズファンも安心して大丈夫だと請け合った。
ボールは『猿の惑星』新作の監督に就任する前、20世紀フォックスでコミック「マウスガード」の映画化を進めていたが、ディズニーの買収により撮影2週間前に中止になってしまった。「マウスガード」のプロデューサーは『猿の惑星:新世紀(ライジング)』『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』の監督であるマット・リーヴスだったほか、同作もモーションキャプチャーとビジュアルエフェクトを多用する作品だったため、スムーズに新作に移行できたのだという。「僕たちは同じテクノロジーを使っていたし、多くのスタッフも同じだ。『マウスガード』には(猿シーザー役の)アンディ・サーキスも参加してもらっていたしね」。『猿の惑星』新作の公開時期は未発表だ。(編集部・市川遥)