宮崎駿×吾朗の3DCGアニメ「アーヤと魔女」カンヌ映画祭オフィシャルセレクションに選出!
宮崎駿が企画、宮崎吾朗が監督を務める新作アニメ「アーヤと魔女」が、第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに選出された。
当初は先月12日から23日に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により従来の形での開催は困難となった第73回カンヌ映画祭。そのため今回は「コンペティション」「ある視点」「アウト・オブ・コンペティション」「ミッドナイト・スクリーニング」「スペシャル・スクリーニング」といった部門には分けずに、2,067本の応募作の中から「オフィシャルセレクション」として56本の作品が選出された。
この56作は「カンヌ映画祭オフィシャルセレクション」という看板を引っ提げ、トロント、ドーヴィル、サン・セバスチャン、釜山、モレリア、アングレーム、ニューヨーク、ローマ、リオ、東京、ムンバイ、マル・デル・プラタ、サンダンスといった今後予定されている世界の他の映画祭で上映されることになるという。コンペティション部門の審査員長に決まっていた『ブラック・クランズマン』のスパイク・リー監督は、来年あらためて同役を務めることになる。
「アーヤと魔女」は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(『ハウルの動く城』の原作者)の同名児童書を気に入った宮崎駿監督が長編アニメ化を企画し、息子の宮崎吾朗が監督を務めるアニメ。自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが奇妙な家に引き取られ、意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語で、スタジオジブリとしては初となる全編3DCGの長編作品だ。今冬にNHK総合テレビで放送されることも決まっている。
日本からはカンヌ常連の河瀬直美監督作『朝が来る』と深田晃司監督作『本気のしるし』も選出された。そのほか、オフィシャルセレクションに選出された主なラインナップは以下の通り。(編集部・市川遥)
ウェス・アンダーソン監督 『ザ・フレンチ・ディスパッチ(原題) / The French Dispatch』
フランソワ・オゾン監督 『サマー・オブ85(英題) / Summer of 85』
スティーヴ・マックィーン監督 『ラヴァーズ・ロック(原題) / Lovers Rock』と『マングローヴ(原題) / Mangrove』
トマス・ヴィンターベア監督 『アナザー・ラウンド(英題) / Another Round』
ピート・ドクター監督 『ソウルフル・ワールド』
ヴィゴ・モーテンセン監督 『フォーリング(原題) / Falling』
ヨン・サンホ監督 『ペニンシュラ(英題) / Peninsula』
イム・サンス監督 『ヘヴン:トウ・ザ・ランド・オブ・ハピネス(英題) / Heaven: to the Land of Happiness』