蒼井優×高橋一生×黒沢清監督の8Kドラマ「スパイの妻」10月劇場公開
NHK BS8Kで放送された蒼井優、高橋一生共演、黒沢清監督のドラマ「スパイの妻」が、10月16日より劇場公開されることが決定した(ドラマは6月末までリピート放送中)。劇場公開に向けスクリーンサイズや色調を調整したもので、ティザービジュアルと予告編も公開された。
本作は、太平洋戦争前夜を舞台に時代の波に翻弄される夫婦の試練を描くラブサスペンス。神戸で貿易会社を営む優作は、わたった満州で偶然、恐ろしい国家機密を知ることとなり、正義のため事の顛末を世に知らしめようとする。一方、妻の聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようと、夫とともに生きることを心に誓う。
蒼井と高橋が、今年1月に公開された映画『ロマンスドール』に続いて夫婦役で共演。ヒロインの幼なじみの憲兵に東出昌大、夫の甥に坂東龍汰がふんするほか、恒松祐里、みのすけ、玄理、笹野高史が出演。映画『CURE』『散歩する侵略者』などの黒沢監督がメガホンをとり、映画『寝ても覚めても』の濱口竜介監督、濱口監督の映画『ハッピーアワー』の脚本を手掛けた野原位が、黒沢監督とともに脚本を担当。「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターで、浮雲名義で「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介が、初めて映画音楽を手掛けた。
約30秒の予告編は、1940年太平洋戦争前夜の活気ある神戸の町から始まるも次の瞬間には殺伐としたシーンに。「悪魔のような所業を僕は見た」と声を振り絞る優作、スパイだと疑われる夫・優作に「あなたがスパイならわたしはスパイの妻になります」「捕まることも死ぬことも怖くはありません。わたしが怖いのはあなたと離れることです!」と思いの丈をぶつける聡子。2人の迫真の演技が切り取られている。(編集部・石井百合子)
映画『スパイの妻』は10月16日より新宿ピカデリー他全国公開