もとはハリポタのための曲だった!『カセットテープ・ダイアリーズ』の楽曲裏話
音楽青春映画『カセットテープ・ダイアリーズ』(公開中)で流れるブルース・スプリングスティーンの新曲「I'll Stand by You」は、もともと映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)のために書かれた楽曲だったという。
【動画】スプリングスティーンの「I'll Stand by You」
『カセットテープ・ダイアリーズ』の主人公ジャベドは、イギリスの町ルートンで暮らすパキスタン移民の高校生。彼は閉鎖的な街のなかでうける人種差別や、保守的な親に価値観を押し付けられる鬱屈とした生活に嫌気がさしていた。そんななか、ブルースの音楽と出会ったことで彼の人生が変わり始めるさまを爽やかに描き出している。
発売中のサウンドトラック盤にはブルースの楽曲が12曲収録されている。そのうちの3曲は未発表音源。なかでも目玉となっているのは、初めて公式発表される新曲「I'll Stand by You」だ。なんと、同曲はブルースが「ハリー・ポッター」の大ファンだった自身の子どもたちのために依頼に応じ、『ハリー・ポッターと賢者の石』を監督したクリス・コロンバスに送ったもの。しかし、原作者のJ・K・ローリングは有名アーティストの知名度を借りない方針をとったため、残念ながらお蔵入りしてしまったのだという。
『カセットテープ・ダイアリーズ』ではこの曲がエンドタイトルで流れる。さらには、「明日なき暴走」「涙のサンダー・ロード」「ダンシン・イン・ザ・ダーク」といった曲も登場。若者が人生の意味を探す曲や、その成長に伴う苦闘を描くこれらの曲の歌詞が、主人公ジャベドの心情に見事にリンクしている。(編集部・吉田唯)