永瀬廉は驚くほど素直!『弱虫ペダル』監督が明かす小野田坂道との共通点
累計2,500万部を突破した渡辺航の人気コミックを映画化する『弱虫ペダル』でメガホンを取った三木康一郎監督が、主演の永瀬廉と主人公・小野田坂道の共通点について語った。
本作は、地元・千葉県から秋葉原まで片道45kmもの道のりをママチャリで通うほどアニメ好きな高校生・小野田坂道が、自転車競技部に入部したことで仲間と共に走る喜びを知っていく姿を描く青春スポーツ映画。
主演を務めたのは、人気アイドルグループ・King & Prince のメンバーとして大活躍中の永瀬廉だ。女性ファッション誌「ViVi」の人気企画「国宝級イケメンランキング」では2020年上半期・NOW国宝級編の1位を獲得するなど、今多くの女性を虜にしている永瀬が、本作ではそのイケメンオーラを封印。前髪をバッサリと切って、丸メガネ姿で原作の坂道のビジュアルを再現してみせ、その変身ぶりにインターネット上では驚きの声が相次いでいた。
三木監督がこの映画に参加し、坂道を永瀬が演じると聞いた時、永瀬のことを三木監督は当時よく知らなかったという。「永瀬くんにこの前ちょっと怒られましたが(苦笑)、最初はキンプリって何? みたいな状態でした」
「でも、知らなかったからこそ彼が坂道をやることには全く違和感はなく、『どうすれば坂道になるかな』ということしか頭にありませんでした。やれないとか、変わるとかそういう意識がまるでなくて、『彼がやるならどうなるんだろう』という思いが一番でした。(永瀬に)会って『どうしよう……』という感じはなく、むしろ『(坂道に)なれるな』と感じました」
飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せ、現在、芝居の経験を積みながら俳優として成長している最中の永瀬は、三木監督の目にどう写ったのだろうか?
「この映画の役割としては、小野田坂道になって走る楽しさを伝えればいいだけ。永瀬くんはそれをしっかり伝えてくるので、お芝居の経験のなさとかは気にしませんでした。前向きに、文句も言わずに一生懸命向き合う姿勢が坂道と同じ。『これやって』って言ったことを、一生懸命やる子なんです」
三木監督が「素直で驚きました」と言うほど、求められたことに全力で応え、その対応力も高かったという永瀬。彼の根底に流れる“ひたむきさ”は、まさに主人公・小野田坂道そのものだったようだ。(編集部・吉田唯)
映画『弱虫ペダル』は8月14日より全国公開