90年代の青春『KIDS/キッズ』『バッファロー'66』シネクイントで特集上映
1990年代半ばから後半にかけ、若者を中心に支持を集めた映画『KIDS/キッズ』(1995)と『バッファロー'66』(1998)が、8月21日から9月3日にかけて、渋谷のWHITE CINE QUINTO(ホワイトシネクイント)で特集上映される。
『KIDS/キッズ』は、写真家のラリー・クラークが、ニューヨークに暮らすティーンたちのリアルな生態をスタイリッシュな映像でつづった、ドキュメンタリータッチの青春映画。ハーモニー・コリンが19歳で書き上げた脚本の映画化で、そのセンセショーナルな内容から、公開時には上映禁止運動がアメリカで起こるなど物議を醸した。
『バッファロー'66』は、ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演・音楽を手がけ、刑務所帰りの愛を知らない男と、通りすがりの少女の奇妙な交流を描いたオフビートなラブストーリー。キングクリムゾンやイエスなど、プログレ音楽を融合させた抜群のセンスも話題を呼び、日本でもカルト的人気を誇った。
この特集上映は、俳優のジョナ・ヒルが、自身の経験を基に、1990年代のロサンゼルスに暮らす少年の青春を描いた初監督作品『mid90s ミッドナインティーズ』(9月4日公開)の公開記念で企画された「『mid90s ミッドナインティーズ』ムビフェス」の一環として実施されるもの。今回は「90年代×映画」がテーマとなっており、公開当時、渋谷を中心に若者から絶大な支持を集め、90年代の若者文化を象徴する作品として、この2本が選ばれた。なお、第2弾以降は「90年代×音楽」や「90年代×ファッション」などをテーマに開催予定となっている。(編集部・入倉功一)
映画『バッファロー'66』は8月21日~8月27日・『KIDS/キッズ』は8月28日~9月3日 渋谷ホワイト シネクイントにて上映 チケット料金:1,000円均一(税込)