武井咲、3年ぶりドラマ復帰 「黒革の手帖」SPで再び原口元子役
女優の武井咲が、テレビ朝日系で今冬放送される松本清張原作のスペシャルドラマ「黒革の手帖~拐帯行~」で約3年ぶりに“稀代の悪女”原口元子を演じることが2日、同局より発表された。2017年放送の連続ドラマ版から3年後、舞台を平成から令和に移し、刑期を終えた元子が新たなスタートを切るところから幕を開ける。
「黒革の手帖」のヒロイン・元子は、これまで山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子ら多くの女優が演じてきた人気キャラクター。武井は2017年の連ドラ版で史上最年少で同じ役に抜擢され、話題を呼んだ。
新作スペシャルドラマは、1958年に松本清張が発表した短編小説「拐帯行」が原作。連ドラ版の最終回では、メガバンクから横領した1億8千万円と借名口座のリストが記された“黒革の手帖”を武器に、銀座の頂点に上り詰めた元子に警察の手が及ぶところで幕を閉じた。それから3年後、すべてを失った元子が古都・金沢の高級クラブで再び頂点を目指し、這い上がっていく。
武井にとって、ドラマ主演は2017年10月クールの「今からあなたを脅迫します」(日本テレビ系)以来。連ドラに続いて元子を演じる武井は、「2017年に『黒革の手帖』の撮影と放送を終えてからも、この作品のことを忘れたことはありませんでした。3年という時間が経ったとは思えないくらい、元子という女性が常に近くにいたような感覚でしたので、正直、お芝居への復帰は「元子じゃないと」「『黒革の手帖』じゃないと」という強い思いがあったんです。なので、今回のお話をいただいたときは本当にうれしかったです!」と役への思い入れを語っている。
脚本は、ドラマ「大奥」シリーズや映画『彼女がその名を知らない鳥たち』などの浅野妙子。監督を、ドラマ「家政夫のミタゾノ」シリーズや、2017年の連ドラ版「黒革の手帖」を手掛けた片山修が務める。(編集部・石井百合子)