ハリソン・フォード、ショーン・コネリーさん追悼『インディ・ジョーンズ』で親子役
俳優のハリソン・フォードさんが、映画『インディ・ジョーンズ』シリーズで親子を演じ、先日、90歳で亡くなったスコットランド人俳優ショーン・コネリーさんを、Varietyに向けた声明で追悼した。
映画『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるショーンさんは、1989年に公開された『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』に、ハリソンさん演じる主人公、インディアナ・ジョーンズの父親、ヘンリー・ジョーンズ教授役で出演。互いに数々の名シーンを彩った。
声明でハリソンさんは、「彼は僕の父さんだった……人生ではなく……“インディ3”(『最後の聖戦』)でね」とショーンさんの存在に言及。さらに『最後の聖戦』のシーンに触れながら「金をもらってショーン・コネリーをロシア製バイクのサイドカーに乗せながら、でこぼこで曲がりくねった山道を走ってみるまで、その喜びはわからないものだよ。何てことだ、あれは本当に楽しかった」と撮影を振り返りながら「もし彼が天国にいるのなら、そこにゴルフコースがあることを願っている。友よ安らかに」と故人をしのんだ。
名優として世界中で愛されたショーンさんの訃報には、多くの映画人が追悼コメントを発表。『インディ・ジョーンズ』シリーズで製作総指揮を務めたジョージ・ルーカスさんも、現地メディア向けの声明で「サー・ショーン・コネリーは、その才能と行動により、映画史に忘れがたい足跡を残しました。世代を越えて観客に支持され、皆それぞれに、お気に入りの彼の役があるでしょう。彼はインディの父として、僕のなかでも特別な存在です。知的な威厳と、滑稽ないたずらっぽさを兼ね備えたショーン・コネリーのような人物だけが、厳しい叱責や喜びのハグによって、インディー・ジョーンズに、少年のような後悔と安堵を与えることができるのです。彼と知り合い、共に仕事ができた幸運に感謝すると共に、ご冥福を心よりお祈りします」と声明を発表している。(編集部・入倉功一)