信長に戦慄…「麒麟がくる」長谷川博己&吉田鋼太郎、至近距離の熱演に視聴者大興奮
29日に放送された大河ドラマ「麒麟がくる」第34回は、織田信長(染谷将太)の残虐極まりない比叡山焼き討ちの余波を巡る波乱の回となり、終盤の至近距離で交わした長谷川博己(明智光秀役)と吉田鋼太郎(松永久秀役)の迫真の演技が注目を浴びている(※ネタバレあり。34回の詳細に触れています)。
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第34回「焼討ちの代償」は、光秀が信長を尾張から上洛させた責任を思い知る苦悩のエピソードに。信長と対立する朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)を擁護する延暦寺の天台座主・覚恕(春風亭小朝)の腹心は皆殺しにされ、信長は無数の首を見て勝利に酔いしれる一方、光秀は自身が信長をこの戦に向かわせた罪悪感に苦しむことに。一方、将軍・足利義昭(滝藤賢一)は信長に激怒し、策士の政所頭人・摂津晴門(片岡鶴太郎)は今こそ信長と手を切るべきと進言する。
光秀と松永が顔を突き合わせたのは終盤のこと。駒(門脇麦)から、信長の後ろ盾のある松永とにらみ合う筒井順慶(駿河太郎)の内戦において、義昭が筒井につく動きを見せていると聞かされた光秀は顔面蒼白に。「それは困る!」と、筒井と松永双方と接点のある豪商で茶人の今井宗久(陣内孝則)を利用して和平工作に奔走。今まさに内戦に向かおうとする筒井と松永、光秀が顔を突き合わせる何とも気まずい場に。その場に耐え切れなくなったのか松永は光秀を連れ出し、階段で“密談”が繰り広げられた。
何としてでも義昭と信長の対立を避けたい光秀は、松永に内戦を思いとどまらせるための駆け引きを展開し、松永は驚きのあまり「隣に座れ!」を連発。光秀は「座っております!」と狭い階段で横並びに。松永はこの内戦から退いたとしてもいずれ義昭と信長は袂を分かつことになること、その理由を光秀によどみなく説き、現在の光秀の心境も見透かしている様子。一方、光秀は松永の的を得た言い分にうちのめされ、顔を覆い隠して「あの戦は……」と神仏を焼き、女子供も容赦なく斬り捨てようとした信長への恐怖を吐露した。
視聴者からは2人の時に軽妙な、時に緊迫感に満ちた掛け合いに「さすが」「迫力すごい」「舞台経験のある2人ならでは」といった感想が寄せられ、とりわけ吉田に対して「チャーミング」「カッコいい!」と評判がうなぎ上りだ。
ラストでは石橋凌演じる武田信玄が登場。わずかな出演にもかかわらず貫禄のある風貌、たたずまいに「まさに武神」「素晴らしい存在感」「イメージ通り」と歓喜の声が上がっている。(編集部・石井百合子)