大泉洋『新解釈・三國志』の“ゆるさ”懐かしむ
大泉洋が2日、YouTubeで生配信された「『新解釈・三國志』公開記念 新解釈バーチャル生配信イベント」に登場し、福田雄一監督との初タッグによる“役者としての変化”を打ち明けながら撮影を振り返った。この日は、ムロツヨシ、賀来賢人、橋本環奈、岡田健史、福田監督も出演した。
キャスト豪華すぎ!『新解釈・三國志』場面カット【写真15枚】
『銀魂』シリーズや「今日から俺は!!」シリーズなどの福田が監督と脚本を務めた本作は、中国の「三國志」をもとにした歴史エンターテインメント。覇権争いを繰り広げる魏、呉、蜀の武将たちがしのぎを削った時代を、福田監督の新解釈とともに描く。
大泉は福田監督と初タッグを組んだことにより、役者としての変化を実感したそう。本作クランクアップ後にラグビーをモチーフにした主演ドラマ、日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」がクランクインしたそうで、「日本一ゆるい現場から厳しい現場に行っちゃって大変だったの」と渋い顔を見せると、「(日曜劇場は)セリフ間違えたらOK出ないんだもん。(福田組では)セリフ間違えても面白ければOK。笑ってもOK。誰かが吹き出すまでOKが出ないシーンもありました」と打ち明けた。
「すっかり福田組でぬるま湯に浸かりきってからの日曜劇場でしたから。仕事が終わって車に乗った瞬間に、マネージャーに『あぁ『三國志』に帰りてーなー。あのゆるみきった世界に帰りたいなぁ』と言っていました。居心地は最高でしたよ」と役者としての姿勢もゆるんでしまったことを告白した。
一方で福田組に対する不満も吐露。撮影現場が張り詰めた空気になることはNGのため、福田監督はスタッフに対して「怒るときは隅っこで小っちゃい声で怒ってね」と常々言っているのだとか。そんなある日、助監督同士が隅の方で言い合いを始め、大泉が仲裁をするという事件が起こった。大泉は「福田さんが端でやってくれって言うから、(端にいた)主演の前で始めちゃった。ハラハラしたよ」と訴えた。
また、橋本が「お芝居をする前に監督がこういう風にやってくださいと実演をするんですが、それがメチャクチャ面白いので、そのあとにする(役者の)気持ちを考えてほしい」とクレームをつけると、大泉が「監督で自分でやっちゃう人はいけないとよく言われている」と加勢。加えて、「(監督は)役者から芝居を引き出さなければいけない。(実演を)やられちゃうと超えられない。ダメだって言っているのに全部やっちゃう」と得意の大泉節でイベントを盛り上げた。(取材:錦怜那)
映画『新解釈・三國志』は12月11日より全国公開