池田エライザの初監督映画をリリー・フランキーが絶賛「70歳のベテランが撮ったみたい」
女優・池田エライザが初監督を務めた映画『夏、至るころ』の公開記念舞台あいさつが4日、渋谷シネクイントで行われ、池田が共演者たちから監督としての手腕を称賛される一幕があった。舞台挨拶には池田とともに倉悠貴、リリー・フランキー、原日出子が登壇した。
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池田が監督と原案を務めた本作は、福岡県田川市を舞台に、二人の男子高校生が夏祭りを前にして自己と向き合う姿を描く物語。公開初日を迎えたこの日、池田は「まず何より、久方ぶりに皆さまにお会いできたことが感無量です。2年前から動き始めて、ようやく皆さまに届くことになりました。少しでも穏やかな気持ちになればいいなとそういう気持ちで作った映画です」とあいさつした。
池田とは音楽番組でも共演しているリリーは「その当時、22歳くらいだったかもしれないけど、撮影現場に行くと安定感があるきっちりとした監督。仕上がりを観ても、70歳くらいのベテランが撮ったみたいな」と舌を巻いている様子。原も「現場でも迷いがなかった。若い監督さんだと迷ったり、頭を抱えたりすることもあるのですが、彼女には一切ない。演技をやっている経験があってのことかなと思いますけど、俳優がやりやすい現場を作ってくれて、本当にスムーズな現場でビックリしちゃって。自分には絶対に無理だけど、本当に優秀な映画監督だなと思いました」とベタ褒めした。
また、池田から企画段階でもいろいろと相談を受けていたというリリー。「話を聞いたときから出たいなと思っていたのですが、毎月(収録のために)会うのに全然誘いもなく。やっぱり俺の役をマキタスポーツがやっていたらガッカリするじゃないですか」とリリーが冗談めかすと、池田は「大事なことなので事前に言わず、お仕事としてお願いしたかった。(リリーに)当てて書いている部分はかなりありました」と返した。
最後にメッセージを求められた池田は「伝えたいことはたくさんありますが、映画という媒体で伝えたい言葉を素敵な形で閉じ込めることができたので、まずは観ていただきたいです。不安が募る日々ですが、自分のことを大切にする時間をとってほしいなと思います」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
映画『夏、至るころ』は全国順次公開中