菅田将暉が運命に翻弄される漫画家に!セカオワFukaseが俳優デビュー『キャラクター』来年6月公開
菅田将暉が主演を務め、殺人事件の犯人と出会ったことで運命に翻弄されていく漫画家を演じる映画『キャラクター』が、2021年6月に公開されることが明らかになった。あわせて本作で俳優デビューを飾るFukase(SEKAI NO OWARI)が共演することも発表された。
原案と脚本を「20世紀少年」「MASTERキートン」などの浦沢直樹作品でストーリー共作を手掛けてきた長崎尚志、監督を『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』『恋は雨上がりのように』などの永井聡が担当する本作。撮影は9月1日よりスタートし、クランクアップを10月20日に迎えている。
菅田が演じるのは、売れることを夢見ている漫画家の主人公・山城圭吾。高い画力はあるものの、お人好しな性格でリアルな悪役キャラクターを描くことができずに万年アシスタント生活を送っていた山城は、ある日、スケッチに出かけた先で住宅街に不思議な魅力を感じる一軒家を見つける。ふとしたことから中に足を踏み入れると、そこには見るも無残な姿になり果てた4人家族と、佇む一人の男。山城は事件の第一発見者となるが、警察の取り調べに犯人の顔は見ていないと嘘をつき、自分だけが知る犯人をキャラクターにサスペンス漫画を描き始める。作品は大ヒットを記録するが、次々と物語を模した事件が発生する……。
そして、来年にメジャーデビュー10周年のアニバーサリーを迎える SEKAI NO OWARI のボーカルFukaseが、本作で俳優として初演技に挑む。Fukaseは山城の前に再び姿を現して「両角(もろずみ)って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから」と口にする、狂気に満ちた殺人鬼役を務める。「オファーをいただいた時は正直とても悩みました。果たして自分に務まるのか、ご迷惑をかけてしまうのではないかと。しかし、1年間以上の長い時間をかけて準備することができたので、撮影が始まると程よい緊張感の中非常に楽しく過ごさせていただいてクランクアップを迎えた時には涙があふれそうになりました」と振り返っている。
『帝一の國』でも永井監督とタッグを組んだ主演の菅田は「久々の永井組に心躍りました。が、前回よりも悩みながらの現場でした。オリジナル脚本で『キャラクター』という題材。キャラクターとは『個性』でありその人の『生き様』。今とても重要なテーマだと思い向き合っていきました」とコメント。共演のFukaseについて「現場での佇まいが俳優部すぎて驚きました。初映画だと聞いてましたが、全然そんな感じはなく、むしろ学ぶところだらけでした。そしてやっぱり物作りと向き合うFukaseさんはとてもかっこよく、少し儚げで美しかったです。きっとびっくりすると思います。僕自身完成が楽しみです」と語っている。(編集部・大内啓輔)