新田真剣佑、三浦春馬さんと夢の共演 役者になりたいと思うきっかけをくれた
新田真剣佑が14日、都内・帝国ホテルで行われた『ブレイブ -群青戦記-』(2021年3月12日公開)製作報告会見に出席し、本作で共演した三浦春馬さんへの思いを語った。この日は山崎紘菜、鈴木伸之、渡邊圭祐、本広克行監督も出席した。
「週刊ヤングジャンプ」で連載された笠原真樹のコミックを『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が実写映画化した本作。ある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまった弓道部員・蒼(新田)らスポーツ名門校の高校生たちが類まれな身体能力に加え、現代知識を生かした戦術でサバイバルを繰り広げるさまを描き出す。撮影はおよそ1年前に行われたという。
高校生たちがタイムスリップした先で出会う戦国武将が、後の徳川家康となる松平元康。この役を三浦春馬さんが演じている。主演の新田は春馬さんについて「僕がもともと役者になりたいなと思った、そのきっかけをくれたのが三浦春馬さん。だからこの映画でご一緒できてすごくうれしかったです。監督に感謝したいと思います。ありがとうございます」と切り出し、「一緒にお芝居をして、すごく幸せな体験をさせていただきました。夢だった共演をしましたし、この作品でたくさんのことを得ることができました。僕の役者人生において大切で、ずっと忘れることのできない経験であり、宝だと思っています」と撮影を振り返った。さらに「大好きな春馬さんの最高の姿がこの映画で観られるので、ぜひ楽しみにしていただきたいですし、公開を楽しみにしてください。最高の映画を春馬さんに届けられるんじゃないかなと思います」と自信をのぞかせた。
元康役の春馬さん、織田信長役の松山ケンイチなど先輩俳優との共演について質問されたキャスト陣。蒼の幼馴染で弓道部員・遥を演じる山崎は「先輩たちが現場にいて、芝居をしていると場が引き締まります。その背中がカッコいいなと思ったし、自分もそうなりたいなというあこがれもありました。わたしたちが大きくなって、そうやってあこがれられるような役者になりたいなと。そうやって受け継がれるものだと思いました」とコメント。剣道部員・考太役の鈴木も「蒼と二人で(元康に)直談判するシーンがあったんですけど、三浦春馬さんの刀さばき、カメラがまわっていない時の物腰など、年がそれほど離れているわけではないのに、ものすごい大きな存在だなと思いました」と振り返った。
そして本広監督は「実は今まで言っていなかったけど、今回の映画のテーマは“継承”だった」と明かし、「スタッフも、技術的なことをベテランから若い人たちに継いでいく。それをさらに下の子たちに伝えていく。そういう映画になっていければいいなと思いました。その代表的なものが真剣佑が演じている役なんだと思います。最初は笑いながら、だんだん泣けてくるという映画になっていますんで、ぜひ劇場で楽しんでいただければ」と呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)