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永瀬正敏、盟友・林海象監督の新作でナイスなアドバイス

主演の永瀬正敏
主演の永瀬正敏

 俳優の永瀬正敏が、12日に都内で行われた映画『BOLT』の公開記念舞台あいさつに登壇、盟友・林海象監督との撮影を振り返った。イベントには佐野史郎金山一彦後藤ひろひと吉村界人大西信満月船さららも登壇した。

【写真】永瀬正敏、佐野史郎、吉村界人ら集結!イベントの様子

 本作は、大地震に見舞われた原子力発電所で起こった非常事態に仲間とともに立ち向かい、この大惨事を引き金に人生を翻弄されていく男の物語。林監督の7年ぶりの新作でもあり、一本の映画でありながら「BOLT」「LIFE」「GOOD YEAR」という三つのエピソードで構成されている。

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 林監督によれば撮影は6年かかったそうで、3本の作品をまとめて一つにするといったコンセプトなども当初はなかったという。林監督は「6年ぶりの映画。でも、6年かけてよかった。最初撮った時から想像できない映画になっているのは面白い。映画自体がつなぎ合わさってできた感じ。内容もすごく面白いと思えるものになっていてうれしい」と感慨深げな様子を見せた。

 最初に撮影された「GOOD YEAR」の撮影中に永瀬が「こういったもの(『GOOD YEAR』のようなもの)を何作か撮ればどうか」とアドバイスしたことがきっかけで、「BOLT」と「LIFE」が誕生していったといい、永瀬も「海象監督と久々に壇上に立たせてもらう機会をいただけて嬉しい」と喜びつつ、本作について「撮影している最中はまさかこういう風に劇場でかけていただける作品になるとは思ってもみなかった」とうれしそうに語る。

 佐野は林監督の作品作りのスタイルを30年以上前から見ていた1人だ。1986年に林監督の『夢みるように眠りたい』で銀幕デビューを飾った経緯などを紹介した佐野は、「35年前に撮った『夢みるように眠りたい』の時は僕が29歳、監督が27歳。その後、こうして一緒に還暦をすぎても映画を撮れていることに感謝です」とにっこり。

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 その上で、「昔撮った『夢みるように眠りたい』は今観ても新しい映画に思われるほどの新鮮さ。でも当時、それが劇場で公開されるとは思ってもみなかった」と『BOLT』同様、撮ったものがどんな風に世に出るのか想像がつかなかったと回顧。「今回の『BOLT』も劇場公開するのかわからなかった。デビュー作もそう。ただ映画を撮りたい気持ちだけで撮っていたんです。自分たちで言うのも何ですけど、汚れのない気持ちでやっていた」と林監督の姿勢や、自分が映画にかけた当時の熱意を懐かしそうに熱弁していた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『BOLT』はテアトル新宿ほかで全国順次公開中

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