菜々緒、セーラームーン悪役声優は「わたしの集大成」
女優の菜々緒が6日、丸の内TOEIにて無観客で行われた『劇場版「美少女戦士セーラームーン Eternal」《前編》』(1月8日公開)の公開直前プレミアイベントに出席。セーラー戦士たちの前に立ちはだかる女王の声を担当した菜々緒は、「わたしの集大成となりました」とヒール役を全うしたことに胸を張った。この日は、三石琴乃、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、福圓美里も来場した。
アニメ「美少女戦士セーラームーン」約25年ぶりの劇場版となる本作は、武内直子による原作漫画の4期にあたるデッド・ムーン編を前後編で描くアニメーション。地球と月の征服を企む女王・ネヘレニア役の菜々緒は、幼少期に唯一夢中になったのが「セーラームーン」だったと明かすと、憧れの作品に参加できたことに「ありきたりな感想になってしまいますが、本当に嬉しかった」と破顔する。
続けて菜々緒は、親友でモデルの佐藤かよと小さい頃からセーラームーンごっこをしていた際、「絶対セーラームーンの座を譲らなかったんです」というエピソードを披露。菜々緒の口から次々と出る “セーラームーン愛”に、三石らは「本当に好きなんですね。嬉しいです」と笑顔を見せると、菜々緒は「アフレコで三石さんと対話するシーンで、お芝居をしなければいけないのに泣きそうになってしまいました」とこの日も目をウルウルさせた。
愛するセーラー戦士たちの前に立ちはだかる敵役。菜々緒は「わたしはお芝居をやるとき、すごく悪役が多いのですが、それを観ていただけたから、今回この役をいただけたのかなと思いました。その意味で集大成と言えるような、こんな大役をいただけて光栄です」と感無量な表情を浮かべていた。
また、「セーラームーンとはどんな存在?」という質問に「教科書みたいな存在」と答えた菜々緒。その言葉の意味について「夢を与えてもらって、こうして夢を叶えてもらえた。わたしに友情や絆、戦士たちの葛藤などいろいろなことを教えてくれた」と説明すると、「いま世間的にも大変な日々が続いています。そのなかで自分がどうしたらいいのかと考える毎日ですが、この作品での戦士たちの頑張りを観て、勇気をもらえると思います」と吐露していた。(磯部正和)