綾野剛に尾野真千子が感心「でかくなったなー」
映画『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)の完成報告・生配信トークイベントが11日、都内の神楽座より行われ、綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、藤井道人監督が登場した。
本作は、日本アカデミー賞作品賞など主要3部門で最優秀賞に輝いた『新聞記者』の制作スタッフによる新作。変わりゆく3つの時代に、ヤクザとして生きるしかなかった男と、彼を取り巻く人々を、抗争ではなく家族という視点で描いたヒューマンドラマ。初のヤクザ役となる綾野が荒れた少年期に地元の親分から手を差し伸べられ、父子の契りを結んだ主人公・山本賢治を、舘が山本に“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を演じている。
自分にとって集大成となった作品だという綾野。コロナ禍で映画の公開を迎えることについて「どんな時もエンターテイメントは不屈で、不要ではないということを届けていくべきだと思うので、少しでもエンターテイメントが終わっていない、ちゃんと存在しているということが、皆様の心に華を添えることになるのではないかという思いで、今日ここに座っています。映画が公開されることも、少しでも支えになれば」と心境を語った。
本作を「一言で表すとしたら?」という問いに「愛」と答えた舘。「ヤクザがテーマの映画ですが、愛がいっぱいあふれています」と作品を紹介すると、「先ほど尾野くんから『館さん、下ネタはダメよ』と言われまして(笑)。下ネタのない『愛』でございます」と笑いを誘う。舘と同じ「愛」という一言で本作を表した綾野は、隣に座る尾野の人差し指が包帯で巻かれていることに触れ、「皆さん、尾野さんの手が気になっていると思いますが、つき指をしまして、(包帯の先端に)ニコちゃんマークを書いております。皆さんにピースな思いが伝わればという願いを込めておりますので、どうぞご容赦ください」とフォロー。
尾野は久しぶりの共演となる綾野について「私が知っている剛は、天然で、宇宙人みたいな人だったんです。それが今回現場に入ると、みんなのことを見て、みんなをケアして、監督とも長い時間をかけてコミュニケーションをとって、愛情深くやっている姿を見て、ちょっと上から目線で言ってもいいですか? 『こいつ、でかくなったなー』って(笑)。すごい頼りになる人になっているんだと思って、感心いたしました」と綾野の方を向いて言うと、綾野は「真千子ワールドは素晴らしい(笑)」と絶賛。「今日も綺麗だよ、とても」と尾野に語りかけると「でしょー」と尾野が返答するなど、息ぴったりの様子を見せた。(編集部・小松芙未)